バッグの中身を常に必要最小限にする鍵は、帰宅後のバッグ動線にあり! バッグの中身を把握し、忘れ物や探し物をゼロにするコツを教えます。
中身の定位置を決めれば、朝の支度がスムーズに
片づけのプロとして多くのメディアで整理収納術を提案してきた鈴木尚子さんだが、実は数年前まで、「バッグの整理が苦手だった」と話す。「使わないモノまで持ち歩いているせいで、いつもバッグは重いし、中身はごちゃごちゃ。忘れ物も多く、外出先でよく慌てていました」
そこで鈴木さんが見直したのが、帰宅後のバッグ動線。
「帰ったら、バッグの中身をいったん引き出しへ戻します。翌日はそこから必要なモノだけを出して、バッグへ入れることで、忘れ物が激減。不要なモノまで持ち歩くことがなくなり、バッグが軽くなりました」
さらに、使用頻度の高いアイテムはバッグインバッグにまとめて、バッグ内のごちゃつきを防止。スマートに必要なモノを取り出せるようになった。
ポイントは、定位置を決めて、中身を把握できるようにしておくこと。引き出しにしまうのは面倒そう……という人は、カゴに放り込むだけでもOKだ。
「『家の片づけはできても、バッグの整理ができない』という人は意外に多い。原因は、戻すべき場所がないこと。バッグと中身を戻す定位置さえ決めれば、必要最小限のモノが入った身軽なバッグが簡単に作れます」
バッグは服や仕事内容に合わせて5〜6個を使い分け。「最も出番が多いのは、このサンローランのバッグ。A4サイズの書類もPCも収まります」
愛用のバッグインバッグは、薄型でかさばらず、緩衝材がついた「リヒトラブ」のバッグインバッグを愛用。バッグのサイズに合わせてA4とA5、サイズを使い分ける。
レギュラーで入れているのはPC、Kindle、メガネ、充電ケーブルなど。「スッキリ見えるよう、モノトーンでそろえています」
ペンケースや名刺入れなど細かいモノはバッグインバッグのポケットへ。「スマートに出せるよう、ふたは開けたまま使っています」
出張に必要な持ち物はリスト化して、手のひらサイズの紙にプリントアウト。「出張用のポーチに入れておけば、持ち物チェックがスムーズにでき、忘れ物も防げます」
次のページで、気になるバッグ動線を詳しくお見せしよう。