「交際費は惜しみなく使う」という貯蓄1000万円女子と、「誘いを受けた飲み会は必ず参加」する貯蓄ほぼゼロ女子。お財布の中身と使い方、買い物習慣はどこが違う? FP・前野彩さんに分析してもらいました!

お金が減るのは、こんな財布の使い方!

 まずはお金が減ってしまうような財布の使い方について見ていきましょう。

貯蓄総額/15万円、手取り月収/20万円、手取り年収/280万円、月々の貯蓄額/5000円(ひとり暮らしから実家に戻ったところなので、今後は2万円を予定)【1カ月の家計】食費/2万円、水道・光熱費/1万円、通信費/9000円、娯楽・レジャー費/2万円、服飾・美容費/1万円、交際費/2万円、日用品代/3000円、新聞・図書代/3500円、スキルアップ費/2万5000円(テニスとジムの年会費用)、保険料/1万2000円、実家に入れるお金/5万円
島田さくらさん(仮名・27歳・サービス・事務・実家暮らし)。ヒロフの財布は母からのもらい物。使っていた長財布を紛失! 母の2つ折り財布を使用中。「気に入るモノが見つかったら買い替える予定」

 「お金の使い方を見直して、貯金を増やしたい」と言う島田さくらさんの現在の貯蓄総額は約15万円。貯められない原因は、食費と交際費の使いすぎにあった。

 「断れないタイプで、誘われると二次会、三次会と参加してしまう。美容院やネイルサロンも、店員さんと仲良くなるとつい通ってしまい、ポイントカードを捨てられません」

 最近ではクレジットカードでの買い物のしすぎを反省し、なるべく現金かデビットカードで支払うように。「飲み代やコンビニ、スタバ代を減らして、少しでも貯金に回すのが今の目標です」

現金&クレカは?

【現金】

現金は持ちすぎないよう、週に1回5000円を引き出す。この日は週明けで所持金1279円。土日のレジャーや飲み会でほぼ使い切ってしまうため、週明けの所持金は少なめ。

【クレジットカード】

クレカ払いで支払いがキツくなったことを反省し、デビットカードに切り替え。「残高以上に使ってしまうことはなくなりました」

ポイントカード&家計管理は?

【ポイントカード】

常備しているポイントカードはネイルサロンや美容院、商業施設、コンビニなど合計9枚。美容系ショップカードの多さが目立つ。月1ネイルはやめられない…

【家計管理】

週に1回レシートを整理。手帳にその日の支出を赤ペンで記入。「スタバやコンビニに行きすぎかも…?」と思いつつ、あまり利用頻度は抑えられていない。

お金が減る原因をFP・前野彩さんが分析すると…

空き時間にスタバへ立ち寄る

「『空き時間を潰す』という目的を果たすなら、書店へ行くなど、選択肢は他にもある。“代替行動”を考えて、ムダ遣いを防いで」

会社帰りに買い物

「会社帰りに洋服を買うことは問題ありませんが、“なんとなく買う”ではなく、“これを探そう!”と目的を持った買い物を心がけて」

収入の約4割を“娯楽”に使っていることに気づいて!

 「自身の楽しみとして通っているテニス・ジム代、服飾・美容費、娯楽・レジャー費、交際費を合計すると7万5000円。これは月収の4割弱を“娯楽”に使っていることに。本当にしたいことは何かを考えて、“娯楽”のなかで優先順位をつけましょう。1週間の予算を決めてみるなど、トライしやすい予算管理を試してみて」

 次のページから「貯まる人」の財布の使い方を見ていきましょう。