正しいシャンプー&ドライヤーのかけ方は?

7.シャンプーは髪を洗うもの?

頭皮の汚れを落とすもの!

 前ページのやり方で丁寧にブラッシングをした後は、お湯で1〜2分かけてしっかり予洗いを。そしてシャンプー開始。「下から上へと向かって髪を洗いましょう。地肌に届くように指を入れ、頭皮の汚れを押し出して。ただし、ゴシゴシと力任せに洗わないこと。優しく丁寧に洗いましょう」

指の腹で泡立てずに頭皮を小刻みにさする
 ブラッシングと湯洗いをした後、シャンプー剤を同量の水でゆるめて髪全体に塗布する。指の腹で下から上へ小刻みにさする。メイクをクレンジングで浮かせるくらいのソフトタッチで。

頭頂部に向かって毛穴の皮脂を絞り出すようにもみ込む
 頭頂部に向かって、指の腹で皮膚と皮膚を寄せて、皮脂をしっかり絞り出すようにもむ。力加減は、指の腹を当てた皮膚がややよれる程度。こすると、肌にダメージを与えるので注意して。

シャンプーは髪の状態でなく「頭皮の今の状態」に合わせて選ぶべし
 「地肌が乾燥しているのか、皮脂が残ってしまっているのか、どちらか近いと思われるほうに合ったタイプのシャンプ−を選びましょう。ただし、カラーリングをしている場合は、色が落ちにくく、ヘアダメージをカバーしてくれるタイプを優先して選んでみて」

8.ツヤを引き出すドライヤーのかけ方は?

⇒正しいドライヤーのかけ方は1つ。マスターして!

 最近はこだわって買う人も増えているドライヤー。ボリュームアップやダウン、しっとりまとまる、速乾性など商品によって特徴は異なるが、「ドライヤーのかけ方は共通です。温風で髪を乾かした後、仕上げに冷風を当てることで、ツヤが生まれる。する・しないで仕上がりは雲泥の差です」

地肌に向かって90度に風を当てる
 指で地肌から髪をすくうようにして、20cmほど離れた場所から、ドライヤーの風を地肌に直角に当てる。うねり毛の原因となる毛穴のゆがみを矯正し、根元から髪が立ち上がる。

熊手ブラッシングで引っ張りながら、風を当てる
 指を熊手のように、上から下に向かって軽くテンションをかけながら、髪を伸ばす。キューティクルが同じ方向に整うよう、ドライヤーを斜め45度の角度で、上から下へと温風を当てる。

手のひらで挟んで冷風を当てる
 仕上げに、手のひらで髪の束を挟み込み、表面をコーティングする要領で、上から下に向かって斜め45度の角度で冷風を当てる。キューティクルが整って、ツヤが生まれる。

田村マナ
美髪アドバイザー
田村マナ 毛髪診断士、スカルプケアリスト。国際線の客室乗務員時代に肌と髪に悩んだ経験をもとに、基礎化粧品ブランド「CA101」を立ち上げる。現在は美髪アドバイザーとして活躍。近著は『大人の「品」は艶(ツヤ)髪でつくられる』(ワニブックス)。

取材・文/樋口晶子 写真/鈴木希代江 イメージ写真/PIXTA モデル/殿柿佳奈