空白時間や旅、好きなことも有効
4. ぼーっとする時間をつくる
何もせず、ぼーっとする。そのための時間をつくってみよう。「最初はいろいろと雑念が浮かぶかもしれませんが、そのままでいいのです。今、この瞬間に生きる自分に集中することで、心と体がリラックスします」
5. 好きなことを見つける
好きなことを夢中でしている時間は、あっという間に過ぎるもの。「仕事の時間もそんなふうに過ごせると理想的です。今、この瞬間を生きている奇跡に感謝できれば、何事にも前向きに取り組めるようになりますよ」
6. 五感を磨き、体の声に耳を澄ませる
「心身の不調に気づかず無理をしてしまう人が多いのは、顔色や表情など、体が発しているメッセージに気づかないから。鏡を見るときに、チェックしましょう。また、味覚や嗅覚などの五感を磨くと、不調に気づきやすくなります」
7. 日帰りの旅にふらっと出る
気になったところへ、思い立ったらぱっと行ってみる。「スマホなどで情報を見るのではなく、実際に体験することで五感が磨かれ、判断力も研ぎ澄まされます。車の運転は疲れるので、電車やバス、自転車がおすすめ」
8. しんどい気遣いは今すぐやめる
心配りができる人ほど、相手の心変わりや約束を守らないことに、振り回されて傷つく。「付き合うのがしんどい人には、近づきすぎず距離を保ち、ほどほどに話を聞く。人の気持ちや意見は変わるもの、と割り切るとラクですよ」
矢作直樹
東京大学名誉教授
東京大学名誉教授

取材・文/大屋奈緒子 写真/鷹野 晃(矢作さん)、PIXTA
日経WOMAN2018年9月号掲載記事を再構成
この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります