「忙しい&面倒臭い」が日常の瞑想に変わる

 普段、忙しくて面倒臭いと思っていることは、考え方で「日常の瞑想」に変わる。どれも身近なことばかり。一例を紹介するので、ぜひ取り入れてみて。

「駅の長~い階段にうんざり!」
⇒階段瞑想

 通勤電車の乗り換えなどで、長い階段にうんざりすることがあるなら「階段瞑想」を。

 前ページで紹介した「歩く瞑想」を応用しながら階段を上り下りする。「平地よりも増える筋肉への負担も観察しましょう」。

満員電車でヘトヘトです
⇒つり革瞑想

 電車のつり革につかまって行う瞑想。まず1駅から始めてみよう。

 「目を閉じて足を軽く開き、へその下の丹田を意識。両足の裏でバランスを取る感覚で立って、呼吸に集中します」。

毎日、家事に追われています
⇒家事瞑想

 「修行では、掃除は坐禅以上に大切とされています。実は家事は、最高の瞑想」と説明する川野さん。

 「キャベツの千切り、洗濯物干し、雑巾がけ……。美しく仕上げようと集中することで無心になれる上、終わった後は達成感とすがすがしさがあります」

ランチをゆっくり取れない
⇒ベンチ瞑想

 忙しくて、ランチをゆっくり取る時間もない……そんなときは、公園で簡単ランチを。

 「そのときに、いくつかのベンチに座ってみて。視点が変わると、気持ちも自然に切り替わります」。

川野泰周
臨済宗建長寺派林香寺住職 精神科・心療内科医
川野泰周 1980年生まれ。慶応義塾大学医学部卒業後、精神科医として診療に従事し、2011年から禅修行。14年末から、横浜にある臨済宗建長寺派林香寺の19代目住職に。現在は、寺務の傍ら、クリニックなどで精神科診療にも当たっている。『ずぼら瞑想』(幻冬舎)など著書多数。

取材・文/吉田明乎 写真/矢作常明

日経WOMAN2019年3月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります