腰痛 ⇒ 下腹部痛や出血があれば受診

 腰痛の主な原因は、デスクワークや運動などによる筋肉疲労や血流悪化だが、月経や婦人科系の病気で起こることも。いつもと違う痛みを感じたら、病気の可能性も考えて受診を。

【こんな症状に注意】
・腰が重いと感じる
・座っているのがつらいほど痛む
・腰を押すと痛い
・前かがみの姿勢から腰を伸ばすと痛い

 下腹部痛や不正出血は放置しないこと。腰痛に伴い、だんだんと強くなる痛み、下腹部痛、不正出血などが見られる場合は、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣のう腫といった病気の恐れも。婦人科を受診して。

冷え ⇒ 冷たい飲み物・食べ物を避ける

 更年期は、女性ホルモンの減少により、自律神経が乱れ、血流が悪化することで、冷えになりやすい。肩こり、腰痛、月経痛などの原因にもなるため、更年期をきっかけに積極的に体を温める工夫をしたい。

【こんな症状に注意】
・手足がいつも冷たい
・布団に入っても、手足が冷たくてなかなか眠れない
・寒い場所にいると、調子が悪くなる

 改善のポイントは、冷たい飲み物・食べ物を避けること。1年を通して、冷たい物は避けたい。白砂糖を使った甘いケーキ、キュウリなどの夏野菜も体を冷やすので、取りすぎに注意。漢方薬も効果的。

のぼせ・ほてり ⇒ 日常生活に支障があるなら婦人科へ

 更年期によくある症状。女性ホルモンの減少で、自律神経が乱れ、体温調整に関わる血管の収縮・拡張がうまくいかなくなるのが原因。つらい場合は受診しよう。

【こんな症状に注意】
・顔が急に熱くなる
・上半身がカッカとして、汗をかく
・頭がボーッとすることが多い
・顔が熱いのに、手足は冷える

 日常生活に支障があるようなら、婦人科でHRTを受ける方法も。20~30代で、同様の症状がある場合、卵巣機能の低下も考えられるため婦人科や女性外来へ。

尿漏れ ⇒ 骨盤底筋のトレーニングを行う

 尿漏れは、加齢や女性ホルモンの減少で骨盤底筋が緩むことが原因。40歳以上の3人に1人が経験。お腹に力が入ったときに漏れる「腹圧性尿失禁」と、急に尿意を感じる「切迫性尿失禁」とがある。

【こんな症状に注意】
・くしゃみや咳をしたときに尿が漏れる
・トイレが間に合わないことがある
・トイレが近くにないと不安

 頻尿や尿漏れの改善には、骨盤底筋のトレーニングが効果的。悪化する前に、まずは1カ月間続けてみよう。(トレーニング方法は、前回記事・「温める、潤す、癒やす…ホルモンバランスが整う生活習慣」を参照)

関口由紀
女性医療クリニック・LUNAグループ理事長
関口由紀 横浜市立大学医学部泌尿器科などを経て、2005年に横浜元町女性医療クリニック・LUNAを開業。08年Leading Girls女性医療クリニックLUNAグループ理事長となる。著書に『温かくてしなやかな「ちつと骨盤」が体と心を幸せにする。』(日本文芸社)など。公式ホームページ http://www.luna-clinic.jp/

取材・文/海老根祐子 イラスト/PIXTA

日経WOMAN2019年3月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります