基礎体温を毎朝測ってグラフに記録
毎朝測った体温をグラフに示すと、周期が見えてくる。それぞれの周期の過ごし方をチェックしてみて。
月経期
⇒月経痛がつらいときにはガマンせず鎮痛剤を使用
子宮に受精卵が着床しなかった場合、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が低下して、子宮内膜が剝がれ、月経が起こる。基礎体温は下がる。
【こんなふうに過ごそう】
血行が悪くなるため、冷えに注意。軽いストレッチなどで血流を促そう。月経痛がつらい場合は、鎮痛剤の服用を。
卵胞期
⇒心身共に絶好調! やりたいことに挑戦
低温期。月経が終わり、卵巣で次の排卵に向けて準備が進められている時期。心と体は絶好調で、肌や髪もつやつやになり、ハッピーな時期。
【こんなふうに過ごそう】
重要な仕事や、新しく挑戦したいことがあるならこの時期に。新しいスキンケアのお試し、ダイエットにも向く。
排卵期
⇒妊娠を考えるならタイミングを合わせる
エストロゲンの分泌がピークになり、それを合図に排卵を促すホルモンが分泌され、排卵が起こる。体温の陥落が見られ、それを境に高温期に入る。
【こんなふうに過ごそう】
妊娠を望むなら、この時期にパートナーとのタイミングを計ろう。2人で基礎体温表を共有してもいい。
黄体期
⇒体が「蓄える」時期。食事にも気を使って
排卵後はプロゲステロンの分泌が増加。その影響で高温期に。むくみ、便秘など不調も出やすい。受精卵の着床に備えて、子宮内膜が厚くなる。
【こんなふうに過ごそう】
イライラ、ウツウツにもなりやすい。重要な案件は、この時期は避けたい。むくみやすい人は塩分を控えめに。
カップルで基礎体温表を共有できるアプリ。女性用、男性用があり、2人で排卵日などを確認できる。
女性医療クリニック・LUNAグループ理事長
取材・文/海老根祐子 イラスト/PIXTA