仕事の3要素を書き出して整理しよう

 「会社うつ」の要因は、「人間関係、仕事の量、仕事の質(適性)」と大室さんは断言する。「逆にいえば、この3つをコントロールできれば、心身の健康はかなり保たれるともいえます」。3つの要素を書き出して検討するといい。

人間関係、仕事の量、仕事の質の「好きなところ」「ストレスなところ」をそれぞれ書き出そう

書き方は?

【1】「人間関係」「仕事の量」「仕事の質」それぞれの、「好きなところ」「ストレスなところ」を書き込む。いくつ書いてもOK。また、思い浮かばない場合、無理に埋めずに空欄にして構わない。

【2】ガマンするのがつらい、ストレスなことに赤線を引く。

【3】特に、今の仕事を続ける理由になる「好きなところ」に青線を引く。特にない場合は引かなくてもOK。

【4】【3】の好きなところがあれば、【2】のストレスなことをガマンできるのか、優先順位を考える。好きなところがない場合、「給料がいい」など、上の表以外のプラス要素がないかを考えて、比べてみる。

整理した後はどうする?

 「仕事量が多いのがストレスだけれど、人間関係が良好な点が好きだから、今の会社で働きたい」など、「好き」が「ストレス」を上回っているか検討を。

身近な人がうつならどうする?

 もし身近な人が「うつかも……?」と思い当たるなら、「○○に相談した?」と聞いてみよう。「『この人の話なら聞く』という相性は、誰にでもあります。アドバイスを聞いてもらえない場合は、別の人への相談を促すといいですよ」(大室さん)

大室正志
同友会 産業医室勤務
大室正志 1978年生まれ。産業医科大学医学部医学科卒業。ジョンソン・エンド・ジョンソン統括産業医を経て現職。外資系企業や独立行政法人など約30社の産業医業務に従事。著書は『産業医が見る過労自殺企業の内側』(集英社新書)

取材・文/吉田明乎 イラスト/PIXTA

日経WOMAN2019年3月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります