風邪ではないけれど、体が重くてダルい……。そんな疲れは、放置したままにすると、さまざまな不調や仕事のパフォーマンス低下の原因になります。あなたの疲れの原因、そして、それに応じた解消法と予防法を確認しましょう。

疲れない体のカギは「食事」「睡眠」「姿勢」

 日経WOMANのアンケートによると、「夏場の健康における悩み」で一番多かったのが、「疲れやすい」(42.6%)。スタンフォード大学で一流のスポーツ選手たちのリカバリーを担当する山田知生さんは、「疲れを甘く見てはいけない」と指摘する。

*アンケートは2019年6月、日経WOMAN公式サイトで実施。589人(平均年齢41.4歳)から回答を得た。

 「疲れはパフォーマンスを下げるだけでなく、放っておくと慢性的な疲れが蓄積し、ケガや病気のもとに。疲れの予防と解消をセットで考えることが大切です」

 特に大事なのが、食事、睡眠、正しい姿勢だ。「食事は糖質の取りすぎを抑え、栄養バランスを取ること。睡眠は1日7時間以上寝ること。正しい姿勢は、体のゆがみを整えること。この3つが疲れない体づくりの基本です」。チェックリストで疲れの原因を突き止め、できることから1週間、チャレンジしよう。

 まずは、食事をチェック。1つでもチェックが付いたら、改善の余地あり!

A…食事編

□冷たいものばかり飲み食いしている
□甘い菓子パンをよく食べる
□日中は清涼飲料水やジュースをよく飲む
□食事をそうめんなど、麺類で済ませることが多い
□軟便もしくは便秘が続く
□食事は、お腹いっぱいになるまで食べる

3つ以上、当てはまったら…
→疲れの原因は「内臓疲れ」

 夏場は冷たいものを飲食する機会が増えるため、内臓が冷え、胃腸に大きな負担がかかる。また、清涼飲料水などの甘い飲み物や、そうめんなどの炭水化物ばかりの食事は糖質が多く、血糖値の急上昇・急降下により眠気や疲れの原因に。

 「理想はたんぱく質、炭水化物、ビタミンをバランス良く取ること。何をいつ、どう食べるかを意識しましょう」(山田さん)