これはやりすぎ! 7つのNGスキンケア

以下は、美容に熱心な女性たちの、ありがちなスキンケアを並べたもの。手間とお金をかけた一連のケアが、実はNG要素満載のものだった!?

1. 日焼け止めはSPF50がマスト?

→▲ 日常使いにはSPF30で刺激を抑えて

 「紫外線はシミやシワなど肌老化の最大要因ともいわれ、美白化粧品をそろえるより、日焼け止めをきちんと塗るほうが、老化予防に効果大。毎日使うから、極力刺激が少ないものを選んで。SPF値やPA値に比例して、刺激も高まる傾向があるので、普段はSPF30程度で、長時間屋外に出る日のみSPF50を」


2. メイク前に皮脂を洗顔料でしっかり落とす?

→▲ 洗顔料の使用は基本、1日1回で

 「多くの女性は顔を洗いすぎ。1日に何度も洗顔料で洗うと、乾燥や皮脂過剰を招く。肌はできるだけ触らないほうが、刺激を防げ、黒ずみのリスクも減らせる。夜にクレンジングと洗顔料でダブル洗顔するなら、朝は軽く水で洗うだけでいい。テカリが気になる場合のみ、洗顔料を使って」


3. 美顔ローラーでコロコロして、むくみ解消?

→× 摩擦刺激のリスクあり。効果は不透明

 美顔ローラーや、かっさはむくみを取る効果などは期待できるが、「肌は摩擦を含む刺激を受けると、肌が自らを守ろうとしてメラニンを増やし、肌を黒くする可能性がある。また、美容器具は、化粧品の成分表示のような情報開示の細かい規定がなく、効果とリスクの正確な把握が困難です」


4. クレンジングは「リキッドやミルク」で優しく?

→× 「油脂」のオイルクレンジングがベスト

 「界面活性剤の力で落とすリキッドやミルクは、洗浄力が弱く、長くこすることで肌負担が増しがち。メイクは油になじませるほうがすっと落ちるが、一般的な石油由来のオイルは、脱脂力が強すぎる。正解は植物由来の油脂が主成分の商品。人間の皮脂に近く、汚れをしっかり落としつつ、肌の潤いも守る」


5. 化粧水はたっぷり使ってパッティング?

→× 500円玉大で十分。パッティングは不要

 「化粧品は基本的に肌表面の角質層までしか届かない。たっぷりつけても蒸発するほうが多く、逆に、化粧品に含まれる防腐剤などの刺激のリスクが増す。角質層のケラチンは水分を含みすぎると弱まる性質も。パッティングで浸透が高まることはなく、肌をたたく刺激が、黒ずみの原因になり得る」


6. 美白美容液をシミに念入りに塗り込む?

→▲ 高濃度なら有効だが、その分、刺激も

 「美白化粧品の多くは、白くするのではなく、シミやくすみを予防する程度の効果。ただ、なかにはメラニンの色を薄くする成分が配合された商品もあり、高濃度のものを長く使えば、シミが薄くなる可能性も。だが、強い刺激を伴い、逆にメラニンの発生を促す危険もあるので、注意して」


7. 乳液とクリームでフタをして蒸発を防ぐ?

→▲ 乾燥するならアリだが、必須ではない

 「健康な肌なら、自ら分泌する皮脂が肌の水分を保ってくれる。乾燥しがちなら、油分を補うためにクリームを多少使うのはアリだが、むやみに使う必要性はない。乳液は水分と油分が混ざった商品で、化粧水で水分を、クリームで油分を補っているなら使わなくていい」


かずのすけ
かずのすけ 1990年生まれ。有機化学が専門。京都教育大学で界面活性剤とたんぱく質の研究を、横浜国立大学大学院では化粧品リスクと消費者教育に関わる研究を行う。現在は、研究活動の傍ら、化粧品の企画・開発も担う。著書に『オトナ女子のための美容化学 しない美容』(ワニブックス)など。

取材・文/元山夏香

日経WOMAN2018年7月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります