「あれもこれもと頑張りすぎて、不必要なものをため込み、本来の美しさを隠してしまっている女性が多い」と、人気ヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロさんは話します。私たちのスキンケアとメイク、「実はしなくていいこと」って何ですか?

スキンケアやメイクで、不必要なことしてませんか?

 キレイになりたい、と思うあまりに、スキンケアやメイクで「不必要なことを習慣化している人がとても多い」と話すのは、人気ヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロさん。

 「スキンケアのやりすぎは角質の新陳代謝を邪魔し、メイクの盛りすぎはあか抜けない『古い顔』をつくります」

小田切ヒロさん
ヘア&メイクアップアーティスト。「LA DONNA」所属。ヘアサロン勤務、アーティストブランドのビューティアドバイザーを経て、ヘア&メイクアップアーティストに。藤原美智子氏に師事し、その美意識やテクニックを学ぶ。著書に『大人のキレイの新ルール 捨てる美容』(世界文化社)など。

 必要なのは、肌のメカニズムや顔の立体感を考慮した上で、的確に「ムダを捨てる」ケア。「老廃物や塗りすぎの『重み』から解放されると、グッと洗練された印象になります

スキンケア 4つの「しないこと」

 肌へのダメージを恐れて洗顔を軽くする一方、乾燥対策として保湿を徹底するのは、実はNG。「不要な角質を毎日、丁寧に取り去ることこそ、美肌を手に入れる鉄則です」

1. 過剰に保湿をしない
 「肌のカサカサは、古い角質がめくれるのが原因。それを取り除くことが根本解決になります。保湿より、クレンジングと洗顔を重視!」

2. お湯で洗わない
 「お湯洗いは毛穴を開かせる原因。肌より14℃以上低い水で洗うと、肌のターンオーバーが活性化され、チークいらずの血色のいい肌に

3. 「ライン」で買わない
 「化粧水、乳液、美容液、クリーム……漫然とラインでそろえていない? アイテムは最低限、必要なものにだけしっかりお金をかけるべし」

4. 洗顔料を手のひらで泡立てない
 「洗顔料は、泡立つ過程で最も洗浄力を発揮します。手で泡立てから使うなんて、洗浄力のムダ遣い。洗顔料は顔の上で泡立てるべし」