人といるだけで疲れ果ててしまう。あらゆることに敏感で生きづらい。そんな悩みを抱える人は、HSPと呼ばれる「超繊細さん」かも。そんな気質の人が人間関係でストレスを減らす方法とは? 解決アクションを紹介します。
日本人の5人に1人はHSP
人一倍感受性が強く傷つきやすい。そんな人は、あらゆることに敏感なHSP(Highly Sensitive Person)気質の可能性が高い。
「HSPは頑張り屋で繊細、他人を思いやれる共感力が高く、空気を読みすぎたり、自分と関係ない怒りを自分事に捉えてしまったりする。日本人の5人に1人はHSPで、30〜40代の女性に多い」と、精神科医の長沼睦雄さんは話す。
気を使いすぎて疲れていないだろうか。顔色ばかりうかがってビクビクしていないだろうか。悪くないのに、すぐ「すみません」と誤ってしまっていないだろうか。
そんな人が人間関係でストレスを抱えないためのポイントは、自分を責めない、卑下しないこと。「甘えでも弱さでもなく、敏感で刺激に反応しやすい気質だと理解し、そんな自分でもいいと受け入れる。その上で、ひとりになれる空間をつくったり、イヤホンで音を遮断するなど、周りからの刺激を少なくする工夫や対処法を考え、しっかり自分を守りましょう」
私はHSP? 特徴をチェック
HSP気質の人の繊細で感じやすく傷つきやすい。特徴は以下の通り。
□深く考えすぎる
□ほんのわずかな刺激も敏感に察知
□さまざまな刺激が重なって嗅覚や聴覚などが過剰に反応
□共感力が高く、同調しやすい
ゆえに、不安、パニック、抑うつ、めまいなどの症状につながることも。
次のページでは、4つの場面ごとの対処法を紹介します。