「仕事は忙しいけれど毎日が充実!」と感じているあなたも、実は脳はヘトヘトかもしれません。効果的な脳のリフレッシュ法を紹介します。

あなたの脳、疲れていませんか?

 「現代人は脳が疲れ切った人が多い。くつろいでいるつもりでも、ずっとスマホを見ているのでは、実は脳は情報に集中しっ放しで全く休まっていません」と、おくむらメモリークリニック理事長の奥村歩さんは警鐘を鳴らす。脳の過労により、自覚がないままに記憶力や思考力が低下した「スマホ認知症」というべき人も多いという。

 とはいえ、スマホを多用する生活から逃れるのは困難。「ならば少しずつでも『ぼんやり』する時間をつくりましょう。ぼんやりしているとき、脳内では『デフォルトモード・ネットワーク』というシステムが活性化し、脳が浴びすぎた情報を整理し、疲れを取ってくれます」

脳の疲れすぎを解消するワザ12

 ここでは、日常に取り入れると効果的な12のワザを紹介。これらのワザは、5種類のリフレッシュ効果に分けられるので、期待したい効果のワザを取り入れてみて。

どんなリフレッシュ効果が欲しい?
【頭スッキリ】
【ぼんやりタイム】
【自分を俯瞰】
【五感を刺激】
【脳ストレッチ】

1. 悩み・課題を書き出して優先順位をつける

 どんなリフレッシュ効果?
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【頭スッキリ】

 「脳が疲れてくると、悩みやタスクに優先順位をつけられなくなる。すべて同時進行で悩んでしまい、ますます疲れる傾向があります」

 そこで普段から、自分の悩みを書き出して、優先度の大・中・小に仕分けする習慣をつけるといい。「悩みの多くがくだらないものである」と客観的に見られる。「自分がなぜ疲れているのかを知るだけで、悪循環に陥りにくくなります」

2. 毎晩、簡単な行動日記をつける

 どんなリフレッシュ効果?
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【頭スッキリ】

 1日の終わりに、その日に起きたこと、それによって自分が感じたこと、体調の変化などを、1〜2行の簡単な文章でいいので行動日記として記録していく。これにより「自分のメンタルの調子が悪化し始めた兆候に気づいて早めに対処できるほか、自分自身を客観的にチェックすることで、『ぼんやり脳』であるデフォルトモード・ネットワークを活性化させることができます」

3. スケジュール帳に「空白」を書き込む

 どんなリフレッシュ効果?
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【ぼんやりタイム】

 絶え間なく忙しくしていると、脳が取り入れた情報を整理するための「ぼんやりタイム」がなく、どんどん脳に疲れがたまっていく。仕事が多くても、スケジュール帳にはあえて30分程度の「空白」の時間を確保するといい。その際、心置きなくぼんやりするためのお気に入りの場所を探しておくと、より効率的!