休日やその前日は、つい開放的になってお酒を飲みすぎてしまいがち。とはいえ、週末が二日酔いでつぶれてはもったいない……。肝臓専門医で書籍『酒好き医師が教える 最高の飲み方』を監修した浅部伸一さんに、悪酔いを防ぐための「正しい飲み方」を教わりました。

空腹時の飲酒はNG つまみと水分補給は必須

 せっかくの週末を有意義に使うためにも、飲みすぎて1日ダウン……といった事態は避けたい。

 肝臓専門医の浅部伸一さんによると、悪酔いを防ぐカギは、「つまみの選び方」と「水分補給」だそう。「空腹時にお酒を飲むと、血液中のアルコール濃度が急激に上昇し、悪酔いの原因に。胃に長時間とどまりやすい、たんぱく質や油分が豊富なつまみを先に食べることで、アルコールの吸収を緩やかにできます」。

 アルコールの利尿作用による水分不足も悪酔いの原因に。「飲むときは酒量と同量を目安に、水分を取るよう心がけて」。

 ただし、どんなにつまみや水分補給に注意しても、酒量が多すぎては悪酔いを防げない。「体調と照らし合わせ、自分の適量を守ることも大切」。悪酔いしない正しい飲み方をチェック!

お酒で悪酔いするのはなぜ?

 悪酔いの原因は「アルコールの血中濃度」の急激な上昇。「短時間に自分の処理能力を超えた量のお酒を飲むと、血液中のアルコール濃度が高まり、肝臓がアルコールを処理し切れなくなる。その結果、アルコールや、お酒を飲むと発生するアセトアルデヒドの作用によって頭痛や吐き気、ふらつきなどの症状が起こります」(浅部さん)。

アルコールの血中濃度が上がると…
⇒ふらつき
⇒記憶が飛ぶ
⇒気分が悪くなる
⇒嘔吐