ミスしたことでくよくよしたり、人と比べて落ち込んだり…。そんなあなたを変えてくれるのが、この永谷式「できたことノート」。日々の小さな成功体験を毎日書くことで、確実に自信がついて前向きになれます。

自信もやる気もアップ! 本当になりたい自分になる

 企業の人材育成プログラムを数多く手がける永谷研一さん。1万2000人以上の行動を分析した結果、「前向きに成長し続けられる人は皆、毎日小さな新しいことに挑戦して『できた!』と自信を深めており、自分が本当に望んでいることを見つけていました」と話す。

 自分はそんな前向きな姿勢を持っていない……と思うのも、実は当然なこと。「私たちは脳の特性上、欠けているところに目が行きがちなのです」(永谷さん)。他人と比較してできない、と悩むのはそのためだ。

Q. どこが気になりますか?

A. 誰でも欠けているところに目が行く

ほとんどの人が、右の円の右下、欠けた部分に目が行ったはず。「人間の脳が情報処理をするときに、物事の欠けた部分を補おうとする特性があります。そのため、他人のみならず自分を見るときも、自然と欠点に目が行きやすくなります」(永谷さん)

どうしたら変われるの?

 「できなかったことを考えると言い訳が浮かび、自分を否定しがち。すると、自分の中にある本当の望みにフタをしてしまい、成長できなくなります。大事なのは、できたことに着目すること。すると、『もっとできることはない?』と前向きになり、成長につながる行動ができます」

 できたことは、モノを捨ててスッキリした、お土産を配ったら喜ばれた、などのささいな内容でOK。「週1回振り返ると、成長の鍵が見つかります」

できたことを振り返ると前向きに挑戦できる

自分を振り返る行為は不安を生むもの。振り返る内容が「できたこと」だと自分の肯定から入れるため、不安は適度な範囲で収まり、気持ちが次の挑戦に向かう。「できなかった」ことを振り返ると、不安がさらに強まり、逃避につながる。

「できたこと」から振り返った場合 承認 やった!できた!→適度な不安 このやり方はベストではないな…→挑戦 まずはこれに取り組もう。「できなかったこと」から振り返った場合 否定 しまった…できなかった→強い不安 ヤバい、どうしよう…→逃避 自分には無理だ…やめておこう