3. ささいな仕事も急がない仕事もスケジュールを立てる
「やり忘れによるミスを防ぐには、やらなくてはいけない仕事を丁寧に洗い出して、スケジュールを管理することです」
つい忘れがちなのは、急ぎではない仕事や、ささいな仕事。これらにもスケジュールを立て、TO DOを書き出す。TO DOは増えることもあるので、記入スペースには余裕を。
業務ごとに横軸を1本引き、左端には今日の日付を、右端には締め切り日を記入。その間をいくつかに区切り、ゴールまでに必要なやりとりや準備について、日付と内容を書き込む。
Q. 複数の仕事、どれから始めるの?
A. 毎朝TO DOの所要時間と順番を確認
まず、毎朝その日にやるべきことを確認する。その上で、各仕事に必要な時間を予測し、優先順位をつけて1日の予定を立てれば、迷わずに行動できて時間のムダもない。
4. イラストや図でビジュアル化
ノートの利点のひとつは、手書きだと手軽にイメージをビジュアルにして残せること。「同僚への説明もノートを見せながら行いますが、自分の頭の中にあるイメージは、文字だけではなかなか伝え切れません。大事な情報を分かりやすく、迅速に、正確に伝えるには、図やイラストを使った説明が効果的です」
Q. 絵を描くのが不得意なんだけど…
A. 矢印でつなぐ、丸で囲む、でもOK
キーワードを丸で囲む、因果関係など関係性を矢印で示す、タイムラインを横線で描く。これだけでも、文字だけで示すよりも、格段に分かりやすく、記憶に残りやすくなる。
大塚さんの「アウトプットノート」
なんでも書き込みノートに書いた内容のうち、共有したい部分をまとめるのが「アウトプットノート」。「プレゼン資料に入れる内容、顧客へ提案する内容などを清書します」。パソコンではなくノートを使うのは、手書きのほうが図に書けて相手に伝えやすいためだ。
□左上には必ず日付を
□業務ごとに1ページにまとめる
□業務ごとにTO DOをリストアップ
□プレゼン資料の鍵となるシートをビジュアル化
□QRコードとチェックマークを使うとスマホで簡単にアップロードできる
<使っているのはこのノート>
Everlastの「Rocketbook 手帳サイズ」。スマホで撮影すると、あらかじめ設定したメールアドレスに送付できる。
ワーク・ライフバランス 取締役 パートナーコンサルタント
取材・文/武田京子 写真/鈴木愛子