今、紙の手帳とデジタルツールをダブル使いする人が増えています。でも、どう使い分ける? 1日の時間のムダをなくすための達人のワザを披露します。

 整理収納アドバイザーの七尾亜紀子さんは、タスクはデジタルのみ、スケジュールはデジタル×アナログのダブル使いで管理中。「デジタル上の『やりたいこと=タスク』を『やるべきこと=予定』として手帳に落とし込むことで、理想を確実に実行できます」

 夫は単身赴任中。そのため、家事や育児を「ワンオペ」中。しかし、部屋も暮らしも美しい!

 でも、「もともとは片づけは苦手(笑)。手帳とデジタルを使い、頑張ってつくった理想の暮らしをキープしています」。

 2018年7月、15年間勤めた企業を退職し、独立した。「辞めてすぐの頃、紙の手帳を書かなくなったら、生産性が落ちてしまいました。そこで、手帳を復活。1日の予定と優先順位を確認することで、時間を有効に使えるようになりました」。

整理収納アドバイザー七尾亜紀子さん。1カ月ごとに分冊になったフランクリン・プランナーを愛用。カバーは、数年前に買ったほぼ日手帳のオリジナル ジッパーズ。ミナ ペルホネンのタンバリン柄
整理収納アドバイザー七尾亜紀子さん。1カ月ごとに分冊になったフランクリン・プランナーを愛用。カバーは、数年前に買ったほぼ日手帳のオリジナル ジッパーズ。ミナ ペルホネンのタンバリン柄

デジタル⇒手帳で1日の時間のムダをなくす

 カレンダーアプリから、朝「今日の予定」を手帳に転記するのは、1日の空き時間を把握するため。その空き時間に、タスクをスケジューリングするのがコツ。

Step1 カレンダーアプリに予定を入力する

 打ち合わせや締め切りなどの仕事の予定から、子供の学校行事や習い事などのプライベートの予定まで、すべてをカレンダーアプリに。「外出先でも入力や変更ができます」。

カレンダー&システム手帳アプリ『ジョルテ』の無料コース。「予定に付随できるリマインド機能のアラームは、忘れ物防止に役立てています」
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Step2 毎朝、手帳に「タイムスケジュール」を作成する

 カレンダーアプリから「今日の予定」を手帳の時間軸に転記し、空き時間を把握。この空き時間部分にエバーノートで管理している「今週のTO DO」を優先順位の高い順に予定化していく。

1日が時間軸になった手帳に、朝、予定を書き込むだけでなく、「やりたいこと」も時間を決めて書くことで、実行力がアップする
1日が時間軸になった手帳に、朝、予定を書き込むだけでなく、「やりたいこと」も時間を決めて書くことで、実行力がアップする