用途によってノートを分けず、仕事のことも日々の小さな気づきも、区別せず書いていく「なんでも書き込みノート」派が増えています。実践者にその効果のほどを聞きました。まずは1冊にまとめる派のノートを紹介します。

書き続けることで生まれた自信

 ピアノ講師とオーケストラの事務職を兼業し、毎日奔走する石崎衣織さん。「どちらも大好きな音楽の仕事で楽しいのですが、自分の未熟さを痛感することも多くて。もっと勉強しなくては……という切迫感が常にあります」

石崎衣織さん(26歳)
楽器店ピアノ講師・オーケストラ事務局アシスタント

 どうすれば頭を整理できるのかと試行錯誤した結果、ノート1冊にすべての情報を書く方法に落ち着いた。レッスンの記録、音楽ホールの所在地一覧、英語のフレーズなど、何かに役立ちそうと思ったらなんでも残す。

 「書くことで自分の考えも整理され、会議で積極的に発言できるように。そのときは分からなかったことも、後で調べて書き残すという習慣もできました」

使っているのはこのノート

 「Hmmm!?」のB6ノート。「持ち歩きやすい大きさで、付箋や記事などを貼って厚みが出ても、バンド付きだからノートがよれたりしないのも〇」

手書きの目次とカラー付箋で検索性アップ

(写真左)最初のページに、各ページの日付とタイトルを一覧にし、後で見返しやすくしている。
(写真右)書いた内容をキャンドゥのフィルム付箋で分類。このひと工夫で用途別にも探しやすい。