本橋さんの失敗を乗り越えた軌跡

【19歳】トリノ五輪で7位

失敗⇒「チーム青森」でトリノ五輪7位に。帰国後は「マリリン」と呼ばれ自分が見えなくなった。「想像以上の注目に戸惑い、心の中に壁をつくってしまった」

挑戦⇒自分を特別扱いしない地元・北見市に帰り、「自分の軸」を取り戻す。「期待を重圧ではなく、エネルギーに変え、次の五輪を目指そう」と決意。

【23歳】バンクーバー五輪で8位

失敗⇒改善点や議論の余地があったのに、チームの輪を乱すことが怖くてコミュニケーションを省略。一歩突っ込んだ議論ができなかった。

挑戦⇒「ロコ・ソラーレ」を立ち上げ、強いコミュニケーションのチームを目指す。ミーティングを繰り返し、本音で話せる雰囲気づくりを意識した。「意見をぶつけ合うことで、よりよい選択をみんなで探っていきました」

【27歳】ソチ五輪、出場を逃す

失敗⇒「楽しいカーリングをする」という真意を、メディアやメンバーに伝え切れず、戦える準備も足りなかった。「丁寧に、その理由を説明すべきでした」

挑戦⇒「楽しいカーリング」のメンバーの解釈について徹底してミーティングを重ね、楽しむには苦しい練習が必要という共通認識を浸透させ、チームのコミュニケーションを見直した。

【31歳】平昌五輪で銅メダル

成長⇒意見が食い違っても、否定せずに相手を尊重するため、ギスギスした関係になることなく、本音を言い合いポジティブな着地点を見つけられるチームに。

挑戦⇒「銅には銅の理由がある」。個々の自立心を育んで世界一を目指す! 金メダルを獲得した他国の選手は自立心が高く、どんな状況でも判断がブレない。「その自立心を個々が身に付ければ金に届くはず!」。