結婚、出産を「後回し」しなかった30代

プラスに転じて右肩上がり
プラスに転じて右肩上がり
再婚から出産、そして「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」受賞。集合写真は2009年12月の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」表彰式。「キャリアと人生を捉え直し、変えるきっかけとなる大きな出来事でした」

30歳

博報堂アイ・スタジオに、アルバイトとして入社

31歳

離婚

32歳 キャリアダウン

⇒「副業」で安定収入があったからやりがいだけで会社を選べた
「クックパッドに入社しますが、キャリアダウン。当時の『クックパッド』は月収5万円…! それでも、可能性に懸けて入社できたのは、ウェブ制作の副業で副収入があったから。もちろん、社長に許可を得て兼業を続けました」

34歳 再婚

⇒再婚。単に合コンに行くだけでは相手は見つからないと気づいた
「家庭を持ち、出産も経験したいと思っていましたから、離婚後はすぐに再婚活動。友人と、理想の夫の条件をエクセルにして共有し、みんなで紹介し合うことで、現在の夫と結婚!」

35歳

編集長としてサイトを制作

36歳 仕事絶頂期に出産

⇒女性として結婚と出産は経験したい。思いを明確にし、後回し回避
「長女出産。35歳当時は『クックパッド』の成長期でしたが、年齢を考えても、出産は私の優先事項。社長にその気持ちを伝え、キャリアのために後回しにはしなかった。その決断に後悔はありません」

36~37歳 両立の悩み

⇒産後3カ月で復帰する後ろめたさ。責任感と話し合いで乗り越えた
「上場準備と出産とが重なり、産後3カ月で職場復帰。夜遅く帰宅しては、夫と“話し合い”の日々でした。両立の悩みに特効薬はなく、罪悪感を抱えながら駆け抜けたというのが本音」

37歳 嫉妬と天狗

⇒クックパッドが上場。「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010」を受賞
「受賞により、自分はすごい人間だと勘違い。いい気になってしまいました…! 一方で、社内には嫉妬の目もありました。そんななか、仕事で成果が出なくなり、会社を辞めてしまった。いい時期でも過信しないというのは、自戒を込めた教訓です」