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情報を集めて脳内で旅をする 水野学のセンスの磨き方

くまモン、中川政七商店、茅乃舎などの仕掛け人・水野学さんはどのように情報取集する?

企業のブランディングや商品開発を次々に手がける一方、人気ゆるキャラ・くまモンの生みの親としても知られる水野学さん。売れっ子クリエイティブディレクターは、どのようにセンスを磨いているのでしょうか。水野さんに、「誰でもセンスのいい人になれる」情報収集術を聞きました。

地道な情報の集積がセンスを決定する

 「センスは特別な人だけに備わる才能ではありません」と水野学さん。「例えば、語彙が少ないより多いほうが、しゃれた文章を書ける。センスの良しあしは、ひとえに知識の量次第。歴史や流行、さらには『人々がどう考え、何を望んでいるのか』を知るという、地道な情報の集積が、その人のセンスを決定するのです」

水野 学さん
クリエイティブディレクター。1972年東京都生まれ。good design company 代表取締役。ブランドや商品の企画、グラフィック、パッケージ、インテリア、広告宣伝、長期的なブランド戦略までをトータルに手がける。『センスは知識からはじまる』(朝日新聞出版)、山口周氏との共著『世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術』(朝日新聞出版)など著書多数。

 ただし、情報収集にはスキルが必要と言う。「情報網が世界中に張り巡らされた現在は、人類の歴史上『網業革命』ともいうべき大変革の時代」。情報の受発信が容易になり、人々を分けていたボーダーが縮小。結果、ネットではマジョリティーとマイノリティーとの区別が困難になり、現実と大きな乖離(かいり)も生じている。だからこそ「どんな情報をどう捉えるのかというスキルが、これからの時代の鍵といえます」

 水野さんが実践する情報収集術は、とにかく大量の情報に触れること。「新聞、テレビ、雑誌、ウェブ……あらゆる媒体を見ます」

 その際、大事にしているのが、どんな意見も好奇心を持って聞くこと。「例えば芸能人のゴシップだって、それに対して人々がどんな反応を示すかということ自体が1つの情報。自分とは異なるものの見方を知ることは、脳内で旅をするようなもの。他者を知ることで、自分のセンスも磨かれていきます」

 また、水野さんが重視しているのが情報の共有。LINEで会社のスタッフたちと、ニュースや本などの情報を気軽にシェアする。「他者の視点を知れるだけでなく、人に伝えるためには、一度その情報を疑い、自分なりにまとめ直す必要が出てくる。この一連の作業により、ぼんやりとした情報がしっかりと自分のものになります」

水野学さんが「今」の時代を捉える3つのキーワード

1. 網業革命

 「網業革命」とは近年の情報ネットワークの急拡大により引き起こされた、私たちの生活の一大変革を表す水野さんの造語。「多くの人はまだ意識していませんが、18世紀の農業革命や産業革命に続く、人類の歴史的変革と捉えています」

2. ボーダーの縮小

 従来、人は国や宗教ごとに区切られた見えないボーダー(壁)の中、マスメディアが発する情報でつながってきたが、世界中に巡らされた情報網により、ボーダーは縮小。「ひとりひとりが『小国』の主として、直接つながるように」

3. マイノリティーのマジョリティー化

 これまで常識や世論はマスメディアを通じて形成されてきたが、「ネット社会では少数派の意見でも瞬時に拡散・共有されるため、マイノリティーとマジョリティーとの区別ができず、情報の価値判断も難しくなっている」

⇒みんな情報の海に戸惑っている状態。だから、情報収集のスキルが重要になる

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