「運が良かった」は嘘 勉強でキャリアの種まきを
「成功した人たちは『たまたまチャンスが巡ってきた』『運が良かった』と言うのですが、それは嘘。仕事で経験を積んだり、勉強したりと、積み重ねたものがあるからチャンスが巡ってきたのです。常に種をまき続けることが必須です」。その種まきに最適なのが勉強だ。仕事で得たノウハウや勉強など、仕事を続ける上で助けとなるスキルを「キャリア資本」というが、お金と違ってなくならないのが特徴。「資格試験を受けて落ちたとしても、勉強したことは“資本”になります。しかも、決まった経験しか積めない仕事と違い、興味に応じて幅広く学べるため、継続して勉強することで、手持ちの札を増やしていけます」。
これからのキャリアの成功とは、仕事も人生も楽しいと思える心理的成功を指すようになると言う。「仕事を楽しみつつ、プライベートと無理なく両立し、好きな人たちと過ごす時間も持てる。そんなバランスが取れた生き方そのものが、プロティアン・キャリアなのです」。
自分の行動をチェックしてみよう
15項目について、当てはまるかどうかチェックしてみよう。1〜3は、さまざまなビジネスシーンで必要とされる論理的思考力の基盤となる能力、4〜6は変化に対応する能力、7〜11は仕事における問題を解決する能力を養っているかを見ている。12〜14は会社以外の活動をできているかを表し、15は現在の心理的幸福度を表す。
すべてに○が付くように、行動指針にもしてみよう。
【12個以上なら】
変幻自在なキャリアを築ける
興味や時代の変化を見ながら、変幻自在に自分でキャリアを形成し、変化にも対応できる。
【4〜11個なら】
変化への対応力をもっと磨いて
現在は意欲的にキャリア形成できているものの、時代の変化への対応力が弱い。
【3個以下なら】
時代に取り残される恐れが
現在、自分が置かれている場所でのキャリア維持にとどまり、変化に対応するのが難しい。