「世界最高齢プログラマー」の若宮正子さんってどんな人? 世界的な注目を浴びる前から今に至るまで、自然体の学びを続けています。どんな人物なのか、実像に迫ってみました。
好きなことを学ぶだけ学びも暮らしも自然体
若宮正子さんは、1935年生まれ。高校卒業後、「早く自立したい」と大手都市銀行に就職。昇任試験をクリアして企画部門へ。定年時の役職は子会社の副部長だった。
60歳からパソコンを使い始め、ネットを介して多くの人と交流。パソコンやネットを活用したシニアの生きがいづくりや、子供向け教育を支援する複数の団体に参画。活動のなかで取り組んだパソコンの活用方法や開発したアプリが、マイクロソフトやアップルの目に留まり、82歳で大ブレーク!
80代でアプリを作り上げて世界を驚かせた若宮さん。きっとストイックな勉強家に違いないと話を聞いてみたら、学びに対する姿勢も、暮らしぶりもとても自然。「プログラミングは勉強というより、興味があることに挑戦しただけ」と気負いもてらいもない。
今は電子工作に挑戦中だ。独身ひとり暮らしで旅も学びも自由に謳歌する。「大人の勉強は道楽。やりたいことをやればいい。ものにならなくても、プラスになりますよ」。
年齢を言い訳にしない
若宮さんの「一生ワクワクできる勉強術」を聞いた。
◆その1 極めようとしない!
「本格的に」や「基本から」はNG! 楽しみ優先で。楽しみながら学んだことは、ものにならなくてもマイナスにはなりません。
◆その2 ためらわない!
「この年で始めても…」「仕事で使わないから…」と、制限をかけているのは自分自身では? 学びたいことがあるなら、ためらってはダメ。
◆その3 どんどん人に聞く!
本でさわりだけ勉強した後は、詳しい人にアクセスして聞く。人に聞くことで新しい人と縁ができ、社会とのつながりも広がるもの。