時間がない。集中できない。せっかく読んだ本の内容が思い出せない…。「読書をしたほうがいい」とは思っているのに、自分に合う方法が見つからなくて悩んでいるビジネスパーソンは多いはず。この連載では国語講師の吉田裕子さんが、誰でも実践できる「頑張らない読書術」を伝授! 最終回は、読書によって得た知識や気付きを、効果的にアウトプットする方法について解説します。

アウトプットすれば学びや感動が深まる

 私は「読むことで、心や体が動くこと」が読書の醍醐味だと考えています。読み終えた後に、自分が成長したり、世界の見え方が変わったりしてこそ、本を読んだかいがあると思うのです。

 そうした心身の動く読書を実現するのに欠かせないのが、「アウトプット」です。読んでいる最中に「インプット」した知識や気付きは、何かしらの形で「アウトプット」しておきましょう。記録や発信をするプロセスで、学びや感動はさらに深まります。