人は誰しも、「得したい」けれど、「損したくない」とも思うもの。しかし、時にはそうした感情に流されて、合理的とはいえない判断をし、逆に損をすることも。読めばきっと「絶対損しない人」になれる連載、スタートです。

今日から「絶対損しない人」になる!

 洋服やコスメ、家電などの買い物や、ネイルサロン、美容室などのサービスを利用をするとき、できれば上手にお金を使いたい。それはつまり「損はしたくない」。そんなふうに思っている人も多いのでは?

 そうやってお金に気を付けているつもりなのに、なかなか貯金が増えていかない……。それは、もしかしたらあなたの心の底に「損したくないという感情」が潜んでいるからかもしれません。そしてそれが、さらなる損を生み出しているとしたら……?

 2月20日からスタートする「絶対損しない人になる 大江英樹の行動経済学」は、経済コラムニストの大江英樹さんに、身近に潜む「あるある」な事例を毎月紹介してもらう連載です。日常の何気ない生活の中で遭遇する損を生み出してしまいがちな場面を「行動経済学」の面から探っていきます。

「行動経済学」ですべて解決!

 「行動経済学」とは、難しい数字を並べたものではなく、人が買い物するときの行動や意思決定について研究した経済学のこと。「損を避けようとした結果、もっと大きな損を生み出してしまう」という、人間の行動習慣の仕組みを知ることができるのです。

 私たちは毎日、朝起きてから夜寝るまで「意思決定の連続」で行動しています。

 「今日はどの服を着ていこうかな」「ランチは何を食べようかなぁ」「待ち合わせの場所に早く着くために、どの電車に乗ろう」……。

 そうした日常の小さな意思決定は、そのときの自分の感情で決めることが多いもの。でも、お金のことを判断するときは、「感情」ではなく「勘定(数字)」を冷静に見ることが大切です。

 お金の使い方、増やし方、そして守り方を考える上で、「行動経済学」は必ずあなたの人生の役に立つはずです。

 それでは早速、たくさんの誤解と勘違いが渦巻く「お金と感情」の世界へご案内いたしましょう。

連載ラインアップ

毎月第3週水曜日に公開予定です。お楽しみに!

  • 2月公開予定 「バーゲンセールに潜むわな」
  • 3月公開予定「あなたはポイント貧乏? マイレージ貧乏?」
  • 4月公開予定「海外旅行、いつ買い物するとお得?」
  • 5月公開予定「スタバではグランデを注文せよ、は本当?」
  • 6月公開予定「クレジットカードで 『絶対に!』 やってはいけないこと」
  • 7月公開予定「その保険、間違ってない?」

文/尾崎悠子(日経doors編集部)