おいしそうな料理やスイーツが並ぶビュッフェやデザートバイキング、「たくさん食べたから元取ったかな~」なんて思っていませんか? でも本当のところ、どうなんでしょう? 早速、行動経済学の視点から学んでいきましょう。
ビュッフェでは元を取るまで食べていますか?
読者の皆さんの中には、ビュッフェやデザートバイキングが好きな人もいるのではないでしょうか。実際、これらは多くの人に人気があります。
その理由は
1.決まった料金で好きなだけ食べられるからお得感がある
2.好きな物が好きなだけ食べられる
3.いろいろ種類がたくさんあるので楽しめる
といったところにあるのでしょう。
確かに目の前にごちそうが並んでいると、あれもこれも食べたくなるという気持ちはよく分かります。例えば料金が2000円だったら「絶対2000円分以上食べて元をとってやろう」という気持ちにもなりがちです。でも実は、ビュッフェで元を取るというのはほぼ不可能なのです。よほどの大食漢でもかなり難しいと言えるでしょう。
これは少し考えてみると分かります。なぜなら、もしビュッフェがお客さんにとってお得(すなわち店にとって損)なのであれば、とっくの昔に店は潰れてしまうでしょう。あるいはその前にビュッフェなんてやめてしまうかもしれません。ところが、相変わらずいろんな店で行われている。実は店側にとってもこのシステムは、もうかるようにできているのです。それは一体どうしてなのか?そのからくりを考えてみましょう。