就職活動でリクルートスーツを着るとき、足元はヒールパンプスを合わせるのが一般的です。でも履き慣れない靴で長時間歩くことに、不快感を抱えている人も多いのでは? シューフィッターの高瀬りえ菜さんに聞くと「痛くなるのは『パンプスだから』というわけではない」といいます。グッと快適に履きこなせるようになるための、選び方や歩き方のコツを取材しました。

そもそもヒールだと足が疲れるのはどうして?

 スニーカーやフラットシューズに比べて、ヒールパンプスを履くと足が痛くなりやすいのはどうしてなのでしょうか。高瀬さんは、次のように説明します。

 「まずはかかとを固定しにくいことが原因です。ヒールのあるパンプスは、底面が傾斜しているので足が前方へ滑りやすく、靴とかかとの間に隙間ができやすくなります。そうすると指先は縮まり、うまく地面を蹴ることができません。甲部分に締めひもやベルトなどの留め具がないこと、また足を覆う生地が少ないことも、不安定な履き心地の原因になっています」

 つまり、ヒールパンプスは足と密着させることが難しく、靴が脱げないように余計な力をかけがちになるため、履いているうちに痛くなりやすいというのです。

 それでも「ヒールパンプスを履くと身も心も引き締まる」と感じる方は多いはず。就活をはじめ、フォーマルなシーンでヒールパンプスが好まれるのは、その場にふさわしい緊張感を持つことができるから。「自分に合った靴を選び、正しい履き方を身に付ければ、もう痛みを我慢することはありません」と高瀬さんは話します。

自分に合う靴で、気持ちよく就活しよう

 では、次のページから、具体的に、自分の足にフィットするヒールパンプスの選び方や試し履きのポイント、さらには疲れにく歩き方などを詳しくチェックしていきましょう。