就活中、「四季報」などのデータを活用するといいと聞いても、実際に本を開いてみると項目が多くて、どこを見ればいいのか迷ってしまった経験はありませんか? 説明会やインターンシップに行っても、耳にするのはいい話ばかり。どうすれば企業の「本当の姿」を見抜けるのでしょうか? 法政大キャリアデザイン学部教授の上西充子さんに詳しく聞きました。

前編/その企業、「ブラック」じゃない? 入社先の選び方

ググっても実態は分からない

 企業について調べるとき、どんなツールを使っていますか? きっと多くの人が、インターネットで就職情報サイトや企業の採用サイトを見ていると答えるでしょう。しかし、分からないことがあるたびに「ググる」癖がついている人は注意が必要だと上西さんは語ります。

 なぜなら、無料で手に入るネット上の情報は、企業がお金を支払って発信している「広告」である可能性も高いから。例えば、就職情報サイトは学生向けのつくりになっていますが、人を採用したい企業から支払われる掲載料などによって運営されています。そのため、企業にとって不都合な情報は、掲載されにくい傾向にあります。

 口コミサイトなどでも情報は得られますが、匿名性が高く、客観性や信ぴょう性には不安が残ります。興味のある企業の実態を知ろうとして、例えば「ブラック ○○(企業名)」というキーワードで検索しても、信頼性の高い情報にはなかなかたどり着けないのです。

 「学生の皆さんに知っておいてほしいのは、ある程度の手間とお金を掛けなければ有益な情報は得られないということ。信頼性の高い有料の情報を集め、活用するスキルを身に付けましょう」

働きにくい企業なのに、育児休業復帰率(育休復帰率)を見ると100%。一体、どうして?