ミレニアル女性(1980年代後半から90年代生まれの世代)から支持を集めるSHE創業社長、中山紗彩さん(27歳)の情熱の源とは?

「チームプレイを指揮することこそが自分の強みだと認識している」

一人ひとりが自分にしかない価値を発揮できる世の中を

 「現在SHEの役員は2人ですが、今年の春に5人体制になる予定です。どのメンバーもとてもSHEのカルチャーにフィットしており、突き抜けた才能を持っていて、誰が代表になってもいいなと本気で思えるくらい信頼しているメンバーと役員たちです」

 新卒で入社したリクルートでは、2度のMVP受賞や新規事業の立ち上げを経験。リクルートを卒業した後には教育系スタートアップ企業の取締役に就任。2017年4月には共同創業者の福田恵里さんとSHEを創業。こんなキャリアを聞くと、個人戦で戦闘力を発揮するタイプかと思いきや、実はチームでの戦いにしか興味がなく、チームプレイを指揮することこそが自分の強みだと認識しているそうだ。

 SHEでは、「一人ひとりが自分にしかない価値を発揮して、熱狂して生きる世の中を作る」というビジョンを掲げている。

 「このビジョンを実現するために、今は主にミレニアル世代の女性会員さんたちに向き合って支援をしていますが、同時にSHEの仲間たちにも同じ思いを持って向き合っています。代表としての私の今一番の役割は、SHEの魅力を伝え、SHEに関わるすてきな仲間を増やし、仲間たちが熱狂して楽しく働けるような環境づくりをすることだと考えています」

 なぜそこまで人の可能性を引き出すことに興味があるのか。

小中高時代の自己燃焼感は100点満点中、たった7点

 「小中高時代、私立の一貫女子校に通っていたのですが、正直、心から楽しかったなぁとは思えていないです。心から方向性が合うなぁ〜と思える友達や先生との出会いはなかったし、自分らしさを生かして本気で何かに打ち込めたとも思っていません。キリスト教系の学校で、『生まれてきたからには自分らしい役割を果たし、世の中に貢献して生きるべき』という価値観は保有していたのですが、基本的に不完全燃焼の期間でした」

 「ただ、母が小学生時代に学外の起業家キャンプに連れ出してくれて、そこで2年連続優勝した経験をもとに起業家になりたいと思い始めたり、応援団長や学級委員を務めたり、文化祭でのダンス公演企画など『自分らしさ』を発揮できる環境で活躍したり、自分なりに試行錯誤して活躍できる場所で活躍するようにはしていましたね」

 仮に完全燃焼している状態が100点だとしたら、当時の自分は何点だったかと尋ねると「7点」と即答された。自分の可能性のたった7%しか引き出すことができなかったと感じる――。それほどまでに不完全燃焼の期間ではあった。

 だが、その12年間の長きにわたり眠らせていたマグマのような情熱が、大学受験を目前に控えた頃にほとばしり始める。人との出会いをきっかけにたくさんのインプットを得ていく。