「生き方や働き方に正解はない」という気付き

 団体活動を続ける一方、大山さん自身は企業でインターンも経験。働くことの楽しさ、面白さと同時に、仕事と家庭の両立は本当に大変なことだと実感できたといいます。初めて定時の10時~19時で出勤した日、帰宅後は疲れて何もできなかったそう。「仕事と子育て、家事の両立は大変」と多くのメディアで伝えられていることに「本当にそうだ」と心から思ったそうです。

 しかし、団体の活動を続けていくうちに、ワーキングマザーの取材を通じて、「大変だ」という話だけでなく、幸せなエピソードもたくさん聞くようになりました。

 女性の働く環境や活躍推進関連のニュースで強調される「女性が働き続けるのはつらい、大変」というステレオタイプ。これに対しても大山さんはアンチテーゼを唱えます。「私たちが取材し、伝えたいのは、自分たちが目指したいロールモデル。女性のさまざまな働き方・生き方について、もっとポジティブな情報をたくさん伝えていきたい

 団体の活動を通じて、強く、しなやかに生きるたくさんの女性たちと出会い、自分の軸となるものが定まったという大山さんは、ある一つの結論にたどり着きました。それは「生き方や働き方に『正解』なんてない、『正解』を目指すものではない」ということ。

 どんな人たちも自分の人生を生きられる社会には、「皆がそれぞれの生き方を認め合う姿勢が必須」だと大山さんは訴えます。「専業主婦もワーキングマザーも、シングルも社会的マイノリティーの方も、男性も女性も、お互いの選んだ生き方を応援し合う。そんな好循環があってこそ、働き方を選べる社会になるのではないでしょうか」

「『働き方』や『生き方』に正解なんてない!」

 最後に、大山さん自身はどう人生を歩んでいきたいかを聞いてみました。「常に今の自分が一番キラキラしていると言えるように、『今』を更新する生き方をしていきたい」と目を輝かせて語った大山さん。「自分がワクワクして夢中になれることを続けていれば、自分にとっての本当の『幸せ』に出会えると信じています!」

取材・文/高橋奈巳(日経doors編集部) 写真/稲垣純也

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