「自分が神だったら何をしたい」ノートに書き留めた
その意外なキャリアは今後じっくり記事化することとして、これから始まる「日経doors」の読者に向けたメッセージを聞いた。
「今の時代、SNSに投稿する内容も、何となく『人からこう見られたい』という意識がベースになっていると思うんです。だから、自分が本当に本心では何を思っているのかがどんどん分かりにくくなっていると感じます」
関口さんは自分の本心に正面から向き合ったことがある。新卒で採用された会社の入社式当日、勢い余って始業時間の3時間前に勤務先に到着してしまった。
「早過ぎても迷惑を掛けるかなと思って、勤務先には向かわずに、1階にあったカフェに入りました。そこで『3年後にその会社でどんな仕事ができるようになっていたいか』をやる気満々で書いたんです。でも、すぐ書き終わってしまって」
そこで妙案を思い付く。「時間はまだまだあるから、自分が何でもできる『神』だったとしたら、何をしたいかなというテーマで書こう」と。そうしたら、「会社にはほとんど出社しない働き方をする」や「10億とか大きな金額の仕事をしたい」などという言葉がポンポン出てきたのだという。
「――思ったんです。『こんな思いを自覚しちゃったから、きっと、私はこういう世界に行かないと満足できなくなっちゃったな』って」
関口さんが入社式当日に書き留めた言葉、そして目覚め。「単純にとても楽しい作業なので。一回だまされたと思って、書いてみてください!」
ちなみに、その時のノートはまだ大事に保管しているそう。さあ、ノートを開いてみようか。
IT起業家・プールサイド代表取締役社長
取材・文/小田舞子(日経doors編集部) 写真/稲垣純也
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