仕事に「本気」の仲間がいるから、熱くなれる!

 2018年秋、池田さんは生まれ育った関西を離れ、営業として東京本社に異動。店舗の売上管理や取引先との折衝、販売・PR戦略の構築、販促・商品企画など、幅広い業務に携わることになりました。豊富な現場経験をいかし、店舗と本部をつなぐ役割も担います。それまで、店舗の仕事に全力を尽くしてきた池田さんは、「本社に異動してからますますブランド愛が強くなりました」と言います。

 「本社に来て、メンバー全員がそれぞれのポジションですごく頑張っていることを改めて実感したんです。デザイナーやパタンナー、企画の皆が、いかに『いいものをつくろう』としているか、営業やプレスが本気で『いいものを提案したい』と思っているか。だから、普段は仲が良くても、会議ではお互いの主張を譲らないこともあるし、ぶつかり合うこともしょっちゅうあります。目指しているものが同じだからこそ、真剣になれるんですよね」

 そんな言いたいことを言い合える事業部の仲間は、イベントや展示会の準備が忙しい時などは、自分の仕事を後回しにしてでも快く手伝ってくれるそう。部内でボーリング大会が開催された時は、ほとんどのメンバーが終業後に練習に行くなど、「遊びにも本気」。池田さんは、そんな今を「毎日、青春!」と笑顔で語ります。

 「私は『好きなことしか頑張れない』タイプなので、『好き』を仕事にしています。『好きなことは趣味にしておいたほうがいい』という人は、無理に仕事にする必要はないと思います。自分のことを理解して、自分に合った生き方を選ぶことで、女性はずっとキラキラしていられるはず!苦労や困難はあっても、ストレスを感じない生き方をしていきたいですね。ただ、『正解』を求めて考え過ぎるよりも、興味のあることは、1回やってみたほうがいい!って思います」

 最後に、どんなに忙しくても、いつも明るく笑顔を絶やさない池田さんに、毎日をハッピーに過ごすための「秘訣」を教えてもらいました。

 「雨の日はお気に入りの服を着る。落ち込む出来事があったら、翌日はとびきりおしゃれをするって決めています。おしゃれをすれば街に出たくなって、もしかしたら、そこですてきな出来事が待っているかもしれないから!」

「おしゃれは『魔法』! 何を着るかで気持ちも生き方も変わる気がします」
「おしゃれは『魔法』! 何を着るかで気持ちも生き方も変わる気がします」

取材・文/高橋奈巳(日経doors編集部) 写真/清水千恵子