若手女性社長だから? 認められずに苦悩したことも

 22歳で経営者として歩み始めた山本さん。しかし、実力ではなく年齢や性別だけを見て未熟な経営者だと判断され、苦悩したこともありました。人脈づくりのために参加した経営者交流会では、まったく相手にされず、がっかりすることも多々あったそうです。

 「まだ20代前半で、しかも女性だからなのか、想像していたよりも私の起業を応援してくれる人が少なかったですね。『やめたほうがいい』『絶対に無理』と何度も言われ、心が折れそうになりました」と山本さんは振り返ります。

 「周囲の応援がないとハードルはどんどん高くなり、自信も失って、自力で跳び越えられなくなってしまいそうでした。でも、応援してくれる人もいて救われました。こんな苦い経験があるからこそ、私は頑張る人の背中を押せる人間でありたいと思っています」

 たとえ少数派でも、応援してくれる人を信じて突き進むことが成功への近道なのかもしれません。山本さんの今後の目標は、夢や情熱をもって仕事に取り組める人を増やして、「日本を元気にする」こと。自身もdoors世代である山本さんは、「今の仕事や生き方に疑問を感じたら、勇気をもって次のステージに進もう!」と語ります。

 「やるかやらないかで迷ったときは、まずやってみる。先延ばしにしたことは、1年後も絶対にやってないものなんです。本当にやりたいことがあるなら、今自分が抱えている、安心や責任を一度手放して考えてみることも必要です。小さな挑戦を繰り返すだけでもいいと思います。先が見えない状況でも、一生懸命やれば自分の得意分野はきっと見つかるはず。とりあえず入った会社、上司から与えられた仕事、なかなか軌道に乗らない副業、どんな状況でもまずは目の前のことに全力を尽くしてみる。それが、自分の力で未来を切りひらく秘訣ではないでしょうか」

「迷ったら、まず行動! 仕事もプライベートも楽しんで、充実している人には引き付けられますし、私もそうありたいです」

文/華井由利奈 写真/小野さやか 構成/高橋奈巳(日経doors編集部)