食事中もギターを離さなかった
――今回の映画では、ギターの猛練習をされたと聞きました。
小松 1カ月半くらい練習しました。早く上達するためには、長い時間ギターに触れて体になじませたほうがいいと聞いたので、テレビを見るときも食事中もギターを抱えていました。行儀が悪いかもしれませんが、弾けるようにならないと撮影できないので必死で。
あいみょん 私も10代の頃はずっとギターを持っていましたよ。指を慣らしたいのもあって。ただ、今もまだギターに苦手意識があるので、2人のように練習をしなければと思っています。
――活躍の幅を広げている皆さんから日経doorsの読者へ、仕事に向き合う際のアドバイスをお願いします。
あいみょん 挨拶は基本です!
門脇 間違いないです。
小松 超大事です。
あいみょん 基本的には自分から話し掛けたいなと思っています。もちろん、相手の顔を見て、「あ、話しかけてほしくなさそう」っていうのは読み取りますが。
日常の何気ない会話が曲作りに生きることがあるんですよ。それで「お!」って思った発言や気になる言葉はスマホにメモしておきます。会話中のときはその言葉を頭の中で繰り返し、声に出さないように「覚えておいてくれ」って念じていて、メモをすると安心する。スマホで作詞しているのでとても役立つんです。
それからニュースもチェックしています。知っていて損はないと思うので。自宅ではソファにすごい体勢で座って、ギターを持ちながら曲作りをしているのですが、そのときは大抵音を消して、テレビのニュースの番組を流しています。
門脇 私は「後悔するかも」と思ったことは絶対にしないようにしています。例えば毎日25分のランニングをさぼること。本音を言うと面倒くさくて、やりたくないって思う日もあるんです。でも走らなかったせいで翌日のパフォーマンスが落ちたら、昨日ちゃんと走っておけばよかったと後悔しますよね。だから、「これをやっておいてよかった」と過去の自分に感謝できるような行動を心がけています。
小松 私は最近、なによりも周囲に流されるのが怖いと感じています。みんなと同じ道をたどるのは簡単かもしれませんが、それが正解とは限りません。自分のやりたいことに真っすぐ向かっていく意志を持とうと日ごろから心掛けています。
――令和という新しい時代になりました。今後の目標を教えてください。
あいみょん まずは健康第一だと思います。あと、落とし穴に気をつける。アニメとかで見る落ち葉をかけてある分かりやすい落とし穴ではなく、甘い言葉だったり、誰かの策略だったり。それをうまく避けてこの業界を歩いていかないといけないと思っています(笑)。
門脇 スカイダイビングをしてみたいです。気持ちよさそうだというのもあるのですが、「死ぬんじゃないか」と思うらしいんです。その境地に行ってみたい。そこで自分が何を思うのかを知りたいんです。
小松 私は旅番組をやってみたいですね。そこで現地の人と触れ合って、おいしいものを食べて、小さな幸せを実感したいと思います。
取材・文/華井由利奈 写真/花井智子 構成/飯泉 梓(日経doors編集部)