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\Power 20s/ 女子力なんてぶっとばせ!

163cm80kg、モデルとして米国で活躍 藤井美穂

「美しい=細い」価値観を変えていきたい

デブやブスと言われ続けた

 藤井さんが体形を気にするようになったのは中学生の頃。私立の女子校に進学したものの、雰囲気になじめず、いじめにも遭い不登校に陥った。そのときのストレスで20kg近く増量。「自分の体形、特に脚が好きではなかった」という。そんな不登校の時代に励みになったのが劇団での活動だ。演技することに夢中になり、稽古を続けた。「楽しく演じているといじめられていたことを忘れられました」

 その後、公立の高校に転校し、「やっと普通の人になれた」という藤井さんは、芸術系の演劇が学べる桐朋短期大学へ進学。「役者としてあんなに頑張ったことはないと思うくらい、いい作品のために力を尽くした」という。ただ、このときも日本で生きていく道は見つけられなかった。

 「周囲の女の子はかわいくて細い子ばかりだったので、私は面白い人でいようとしました。大学の同級生はデブやブスなどと失礼なことを面白半分に言ってくる。『これはいじめではなく、イジリなんだ』と考えていたのですが、やはり受け止めきることができなくて。容姿を笑いものにされることが耐えられなかったんです

中学レベルの英語で海外に飛び出した

 そこで藤井さんの頭をよぎったのが海外に飛び出すことだった。「もともとハリウッド映画が好きだったので海外なら私にも輝く道があるかもしれないと思うようになりました。英語は中学生レベルでしたが、思い切って飛び出すことにしたんです

 ロサンゼルスに拠点を定め、まずは語学学校で英語を学んだ。「アメリカ人が話すような英語を身に付けなければ演技をすることは難しい。語学学校で学ぶだけでは物足りなかったので、積極的に現地に友人を作りました。彼氏ができたことが英語上達の近道になりました」

 1年で不自由なく英語を話せるまでに上達し、その後演劇学校に。しかし、「舞台の上では自分の英語は微妙に不自然。そのせいで演技指導もしてもらえない状況に気づきました」。その後、滑舌矯正のクラスに通い、不自然さのない英語が話せるように鍛えていった。そして演劇学校を卒業してから、女優としての活動をスタートさせたが、なかなか軌道には乗らなかった。

コメディーショーへの出演に活路を見いだした
コメディーショーへの出演に活路を見いだした

 「毎日オーディションを受けては落ちるの繰り返し。特にハリウッドではアジア人の需要は少なく、あったとしても貞淑な妻やめったに話さない女の子など、ステレオタイプなものばかり。自分がやりたいと思えるような役は少なかったんです」

 そんな中、藤井さんが見出したのがコメディーショーへ出演することだ。時に女を捨てることさえ求められる日本の芸人と違って米国のコメディーは女優と近い存在。コメディーを経て映画に出演する人も少なくない。「もともと関西人なのでコメディを演じることは好き。米国のコメディーに出会ってこれだ! と自分の場所を見つけられたような気がしました」。様々なショーに出演し、演技力を磨いていった。「コメディーショーはお客さんが笑ってくれるかどうかですぐに結果が分かる場所。厳しい場所でしたが、鍛えられました」

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