ある日突然、「社長をやらないか」と言われたら、あなたならどうしますか。インターネット上でやりたいこと・実現したいことを発表し、賛同してくれた人から広く資金を集める「クラウドファンディング」。2019年4月、社会課題解決に関わるプロジェクトを展開するGoodMorning社の社長に就任した酒向萌実さんは、弱冠25歳。その決断の背景とは。

酒向萌実

さこう・もみ

GoodMorning 社長

社長
クラウドファンディング
社会課題解決

大学卒業後、アパレル企業のTOKYO BASEに就職。2017年1月にクラウドファンディング会社CAMPFIREに転職し、ソーシャルグッド特化型クラウドファンディングサービス"GoodMorning by CAMPFIRE"の立ち上げメンバーに。2018年1月より事業責任者に就任。2019年4月に分社化したGoodMorningの代表取締役社長に就任。

「できるはずない」に勝てた理由

 「社長を、やってみたいと思うか?」

 CAMPFIRE代表取締役の家入一真さんに新会社の社長職を打診され、酒向さんは「1日だけ考える時間をください」と答えたそうです。

 「その日の夜は、一睡もせずに考えました。果たして社会人3年目の私に社長など務まるのかと……。でも、考え抜いた結果、他の人が新会社の旗を振るイメージが湧かなかったんです。自分が誰よりも『GoodMorning』に愛着を持っていることには自信があったから

 自分の挑戦心に気付いた酒向さんは、翌日、経営陣に意志を伝えました。その後、周囲の力を借りて事業計画を練り上げ、現在は社長として日々の業務に励んでいます。

 そんなサクセスストーリーを聞くと、酒向さんがまるで「怖いものなしの自信に満ちあふれた20代」に見えるかもしれません。しかし当初は、社長なんてできるはずがないという後ろ向きな気持ちで心が塗りつぶされていました。打診を受けた日の夜も、泣きながら不安と闘っていたそうです。

「社長をやってみたいか」と問われ、泣きながら悩んだと語る酒向さん
「社長をやってみたいか」と問われ、泣きながら悩んだと語る酒向さん