「ゴールまでストレートに行きたい」と思う人は少なくないでしょう。一見、理想的に思えますが回り道をするからこそ、経験できることや気付けることがきっとあるはず。迷い、壁にぶち当たりながら20代を過ごし、自分らしい仕事にたどり着いた吉種怜さんにその道のりを聞きました。

吉種怜(よしたね・れい)
ウォンテッドリー カスタマーサクセス
吉種怜 1989年生まれ。大学卒業後、野村証券に入社。営業として活躍後、ITベンチャー企業へ転職。自社メディアの編集、ディレクションのほか人事部門を担当。その後、2018年3月ウォンテッドリー入社。カスタマーサクセス(CS)として従事。

社名に依存しない、人を笑顔にする、ブレない2つの仕事軸

 「私の軸は人と向き合うのではなく、人に寄り添うこと。目の前にいる人を笑顔にすることが私の行動指針なんです」

 こう語ってくれたのは、現在、ウォンテッドリーでカスタマーサクセス(CS)として働く吉種怜さん。ウォンテッドリーは、企業と個人のマッチングを創出するビジネスSNS(交流サイト)「Wantedly」の運営を基幹事業とし、2017年に東証マザーズ上場を果たした成長中の企業だ。

 Wantedlyの特徴は、企業のストーリーや現役社員の思いを記事として発信し、共感を軸にしたマッチングが行えること。一般的な求人サイトとは異なる採用向けプラットフォームや自社ブランディングのツールとして、ベンチャー・中小企業から大手企業まで広く利用されている。CSチームではマーケティング思考を採用領域に取り入れる「リクルートメント・マーケティング」の考え方をベースに、クライアントの課題解決に向けた提案を行っている。

 課題の解決や成果を出すために、お客様に寄り添う気持ちで取り組んでいるという吉種さんは、「吉種さんはどう思う?」「吉種さんにお願いしたい」と、自分の名前を呼んで頼ってもらえるのがうれしいと言う。

 「CSチームの一員であることを大事にしながらサービスを提供しつつも、社名に依存せず、働くことを大切にしています。でも、ここに至るまで、進学や就職でずいぶん回り道をしてきたなぁと思います

「Wantedlyを通じて福利厚生や給与では測れない企業の魅力をどう伝えるかを日々考えています」
「Wantedlyを通じて福利厚生や給与では測れない企業の魅力をどう伝えるかを日々考えています」