オフの時間も「インプット」で自分を磨く

――玉城さんのSNSを見ると、映画を見たり、本を読んだりするなど、「インプット」を意識してされている印象があります。

玉城 そうですね、「休みの日も仕事のことを考えている」と言うと少し真面目に聞こえるかもしれませんが……。せっかくなら実になることをするようにしています。気が緩むと怠惰になりがちなので、気を付けています(笑)。

 映画は、最近は韓国映画や台湾映画が好きでよく見ています。今は動画配信サイトで簡単に映画を見られるけれど、「この映画を作るためにどれだけの人の努力と、お金と時間が費やされているんだろう」と考えると、ワクワクします

――なるほど、作り手からの視点も忘れないんですね。玉城さんは、エッセーの才能も注目されていますよね。雑誌『Maybe!』(小学館)では、ウラジオストクへの旅行エッセーが面白かったです。「書く力」はどのように磨いているのですか?

玉城 私の文章は全く堅苦しくないし、抽象的で曖昧な表現が多いんです。「書く力を磨く」という意識はあまりないですが……。本が好きなので今後も機会があれば書きたいな、という思いはあります。

 学生の頃、本で読んだ言葉から影響を受けることもありましたし、当時、図書館で借りていた本を、ふと思い出すこともある。本は、人と会って話さなくても誰かの人生に触れられるもの。ある意味一つの「逃げ道」というか、「居場所」になれるんだと思った経験があるので、私もそういう存在の文章を書いていきたいと思います。

本は、人と会って話さなくても誰かの人生に触れられるものだと思います
本は、人と会って話さなくても誰かの人生に触れられるものだと思います

――そうなんですね。普段から、文章を書いていますか?

玉城 はい、日記を書いています。その時々の感情を大切にしたいなと思っていて。このお仕事は、日々いろんな人と接するので、一人の時間も大切にするようにしています。一人の時間の時に、心の奥底の声を聞くようにしています。日記を振り返ることはあまりないですが、感情を書き留めておくことで、後々、演技にも役立てられるかな、と思っています。