中学生の頃からモデルとして活躍し、現在は女優として多くの作品に出演する玉城ティナさん。モデル・女優業だけにとどまらず、写真展を開催したりエッセーを書いたりするなど、活動の幅を広げている。9月27日公開の人気コミックを原作にした映画『惡の華』では、主人公に多大な影響を与える強烈なヒロインを務めている。個性的な役柄も見事に演じ切る、彼女の仕事への思いや今後の目標を聞いた。

玉城ティナ(たましろ・てぃな)
女優・モデル
玉城ティナ 1997年生まれ。14歳で雑誌『ViVi』の専属モデルとなる。2014年『ダークシステム 恋の王座決定戦』でドラマデビュー、2015年『天の茶助』で映画デビューを果たす。9月27日公開、井口昇監督の『惡の華』ではヒロインを務める。

役のどこかに「自分らしさ」を出す

――中学生の頃からモデルとして活躍していますよね。現在は、数多くの映画にも出演され、演技も注目されています。映画『惡の華』では、仲村という個性的な役を演じ切って、唯一無二の存在感が印象深かったです。役を演じる中で、何か心掛けていることはありますか?

玉城ティナさん(以下、玉城) 仲村という役は、主人公の春日に対してむちゃくちゃなお願いをする個性的な役柄でした。ですので、作り込みは大変でした。ただ、この映画は原作の漫画に答えがあるので、ひたすら漫画を読み込んで、自宅で「自分だったらどう演じるか?」を考えました。

 まずは、声のトーンを決めました。次に、どこか「重力が定まっていない感じ」を演出するにはどうすればよいかを、試行錯誤しました。それに関しては、撮影の現場に入ってから監督や他のキャストの方にアドバイスをもらいながら作り込んでいきました。

 あとは、原作の漫画に出てくる好きなシーンを撮影して写真フォルダに保存し、いつでも見返せるようにしていました。