経験を「スキル」として身に付けるために必要なこと

 高校時代には「女子高生カメラマン」、現在は「女子大生マーケター」……というように、オリジナルな肩書を名乗ることで活躍の場を広げてきた朝比奈さん。フットワークの軽さの背景には好奇心旺盛な性格があるそうですが、経験したことを「スキル」として身に付けていくためにはどのような工夫をしているのでしょうか。

 「心掛けているのは、一つの仕事をやり遂げた後の振り返りを欠かさないことです。例えば私は、インフルエンサーと女性ファンの交流イベントの主催をしていました。インフルエンサーの方のアテンドをしたり、よく参加してくれるファンの方の顔を覚えてコミュニケーションを取ったりするのは楽しいし、得意なんです。その代わり、事務作業は私以外の人のほうが手際がよかったり。やりっ放しにしないで、自分の『好き・嫌い』や『得意・苦手』をその都度整理していくといいと思います」

 また、その上で大切なのはスキルの売り出し方。自分に新しい肩書を付けるときは、同じようなキャラクターで既にアピールしている人がいないかどうか、事前にSNS上を検索してチェックするのだそうです。

 「肩書のインパクトだけで仕事をもらっても、次が続かないのは当然のこと。だから、仕事にしていきたい分野については頑張って勉強するし、『振り返り』も欠かしません。一方で『これがやりたい!』っていうことがあるなら、上手に発信していくことも大切だと思う。私にとって『幸せ』とは、『やりたい!』と思ったことにすぐに挑戦できる状態に自分を置いておくこと。今は、そのためにやるべきことへ120%の力を注ぎたいですね」