妊娠を機に退職した理由は?

 食品販売会社で自社広告(チラシや動画)の制作をしていた土田さんは、33歳のとき、妊娠を機に退職。「やりがいのある仕事ではあったものの、昼夜問わず現場を走り回る制作の仕事は体力的に厳しく、まずは無事に出産することを考え、退職の道を選びました」

 また、前職では広告制作以外にもさまざまな仕事を兼務していたため、自分の仕事内容や職種をひと言で言い表すことが難しく、将来のキャリアについても漠然とした不安を抱いていたのだと言います。

 この2つの理由から、いったんは仕事から離れることを決めた土田さん。しかし、仕事自体は出産後も続けたいと思っていたため、出産から約半年後に再就職活動を開始。最初はマザーズハローワークや転職エージェントを利用して仕事を探していたそうですが、このときに、ある壁にぶつかります。

仕事自体は出産後も続けたいと思っていた土田さん。子どもの寝付きがよくなった頃に再就職活動を開始しました
仕事自体は出産後も続けたいと思っていた土田さん。子どもの寝付きがよくなった頃に再就職活動を開始しました