フリーランスになる決意
「私と同時期に、同じように組織になじめなくて会社を辞めた友達がいて、その子が自分で事業を立ち上げているのを見て勇気をもらいました。『向いていないことを続けて毎日を暗い表情で過ごすよりも、辞めてよかった』と言ってくれる人も多かったので、励ましてくれる周囲の人たちに救われたんです」
そして会社を辞めた翌月の2021年4月から、小坂さんは独学で始めたウェブデザインの勉強を本格的にするため、オンラインプログラミングスクール「テックアカデミー」に入学。スキルを身に付けて、会社員ではなくフリーランスとして働くことを決意しました。
「ずっと『組織で働くことになじめない自分が悪い』と考えていましたが、悩みながら自己分析をしていくうちに、『人には向き・不向きがあり、私は自分に合う環境と仕事を見つけられてないだけだ』と思えるようになったんです。
苦手な環境の中で、向いてないことに力を注いで苦しむよりも、自分に合った環境で、向いている仕事をしたほうがいい。解雇されたことはつらい経験でしたが、この機会にウェブデザインのスキルを磨き、フリーランスとして独立する道を選ぼう。自分の好きなことを仕事にして、1人で集中して仕事に取り組める環境を選ぼうと思ったんです」
こうして、テックアカデミーで集中してウェブデザインのスキルを磨こうと決意した小坂さん。下編では、仕事につながるスクール選びのコツや、フリーランスとして仕事を軌道に乗せる秘訣を紹介します。
取材・文/西尾英子 構成・取材時キャプチャ撮影/青野梢(日経xwoman doors) プロフィール写真/本人提供
■フリーランスのウェブデザイナーになることを決意
■仕事につながるスクール選びのコツは?
■仕事を軌道に乗せた3つの方法
■顧客との信頼関係を築くコツは?