「私の転職ストーリー」では、doors世代の転職成功例を紹介。20~30代の女性たちは、一体どんな理由で転職を決意し、どのように転職活動を乗り切ったのでしょうか。今回は連載のスピンオフ版として、会社員からフリーランスに転身した小坂香央里さんのキャリアを紹介。自分の向き・不向きを理解して、自分らしく働ける環境を手に入れた小坂さんに、未経験からウェブデザイナーとして独立した経緯や、仕事につながるスクール選びのコツ、フリーランスとして仕事を軌道に乗せる秘訣などを聞きました。

(上)解雇が転機に 未経験からウェブデザイナーとして独立 ←今回はここ
(下)半年50万円の学びで独立 仕事を軌道に乗せた秘訣3つ

事務職から未経験でフリーランスのウェブデザイナーに転身した小坂香央里さん。2021年12月に「Webデザイン Fla-RUiCA(フラ ルイカ)」を開業
事務職から未経験でフリーランスのウェブデザイナーに転身した小坂香央里さん。2021年12月に「Webデザイン Fla-RUiCA(フラ ルイカ)」を開業

スキル獲得のためウェブデザインの学習を開始

 会社員だった小坂香央里さん(32歳)が、フリーランスのウェブデザイナーに転身したのは31歳の時。それまで10年ほど、医療機関や一般企業、学校法人など、いくつかの職場で事務職として経験を積んできました。

 「最初からフリーランスになろうと思っていたわけではなく、副業をするつもりでウェブデザインの勉強を始めました。もともとパソコンでイラストを描くのが趣味で、中学時代にはホームページをつくったこともあったので、自分の好きな分野でスキルを磨いていけるウェブデザインに興味を持つようになったんです」

 初めは書籍などを見て勉強していたといいますが、独学だと仕事につながるスキルの習得が難しいと感じ、スクールに通うことを検討。同時期に、仕事でも転機が訪れたといいます。