「私の転職ストーリー」では、doors世代の転職成功例を紹介。20~30代の女性たちは、一体どんな理由で転職を決意し、どのように転職活動を乗り切ったのでしょうか。今回登場するのは、フリーランスからTikTok経由で会社員へと転身した村井佑衣さん(30歳)。兵庫県で研磨・物流・塗装などの製造業や製造業向けの人材派遣などを手がける三陽工業で広報として働く村井さんに、上編ではUターン転職を決めた理由、下編では転職成功の秘訣や、フリーランスと会社員の働き方の違いについて聞きました。

(上)コロナ禍で2カ月収入ゼロ 30歳前にUターン転職決意 ←今回はここ
(下)個人事業主→正社員 きっかけは、おじさんTikTok

東京で映像制作関連のフリーランスとして働いた後、実家がある兵庫県に戻り、三陽工業で広報として働く村井佑衣さん
東京で映像制作関連のフリーランスとして働いた後、実家がある兵庫県に戻り、三陽工業で広報として働く村井佑衣さん

25歳から映像制作関連のフリーランスとして活躍

 兵庫県出身の村井佑衣さんは、大学でメディアや映像制作を専攻。卒業後は、10代から憧れていた映像制作の世界へ飛び込みます。

 東京の映像制作会社に就職し、大学まで過ごした兵庫県の実家を離れて一人暮らしを経験。テレビ番組制作のAD(アシスタントディレクター)として約1年働いた後、興味があったミュージックビデオやCMを制作する会社に転職しました。

 そして25歳のときに、それまで培った映像制作のスキルや取引先とのつながりを生かして、フリーランスに転身。主にミュージックビデオの制作進行などの仕事を担当し、「好きな映像や音楽に携わる仕事は楽しく、充実していた」と振り返ります。