新卒入社した会社を辞めた理由

 「新卒入社した会社では、入社2年目の社員を対象に、社内で『これまでの成果と今後の目標』をプレゼンするイベントがありました。そのプレゼン準備を進めているときに、『この仕事が本当に私のやりたいことだったのかな?』と考えるようになったんです」

 学生時代の研究知識を生かせる仕事で、労働環境や待遇にも不満はなし。ただ、「興味のある分野(業界)ではありませんでした」と柳沢さんは語ります。

 「新卒時に入社を決めた理由は、大手だったから。就活中は、友人間で『○○さんは□□に内定先が決まったらしいよ』と情報が飛び交うため、正直なところ『人に言える大手企業』という基準で就職先を決めました

 しかし、社会人になって2年が経過すると、「この先もずっと同じ会社で働き続けるイメージを持てなくなった」と、柳沢さんは続けます。

 「業績も悪化していて、会社の将来性にも不安を感じるようになったので、今度は興味のある業界で働きたい。美容や健康に関する分野なら、人々の生活に直結した分野なので、今後も成長が期待できると考えました。もともと、大学時代には美容技術に関係する分野の研究を行っていたこともあり、次は美容業界で働きたいと思ったんです」

新卒入社から2年後に、1回目の転職を決意した柳沢さん
新卒入社から2年後に、1回目の転職を決意した柳沢さん