業界でいち早くオンラインイベントを開催

 オンラインイベントのノウハウを持っていたわけではありませんが、工藤さんはイベントの内容や講師として登場するインストラクター、使用するオンラインツールなどを同時進行で決定していったと言います。

 「ゴールデンウイーク前までの開催を目指していたので、準備期間は約1カ月。集客できないとイベント自体が成立しないので、これまでのコネクションを最大限に活用し、人気インストラクターたちを集めてヨガやダンス、エアロビクスなどの1dayレッスンを実施することにしました」

 講師選定や外部交渉に関しては1人で進めていたそうですが、「なるべく他の人を巻き込むことは意識していました」と工藤さん。

 「例えば、分からないことは社内チャットで気軽に聞いてみたり、イベントに関する下調べは同僚にお願いしてみたり。仕事でつながりのある社外のフィットネスクラブ関係者にも、メールなどで『最近の様子はどうですか?』と、短くライトな言葉で近況確認をして、企画の参考にしていました」

 Zoomを使った配信作業に関しても、1人では手が回らないので、他の社員に声をかけてサポートしてもらったと言います。

 「当時は、1週間のうち2日くらいテレワークをしていたのですが、テレワークだと自分から声をかけないと情報が集まらないし、1人で悩んでいても誰も気づいてくれません。これまで以上に、人のサポートを得ながら仕事を進めていく『巻き込み力』と『推進力』が重要になっていくと感じました」

「テレワークでは、これまで以上に人のサポートを得ながら仕事を進めていく『巻き込み力』と『推進力』が重要になっていくと感じました」
「テレワークでは、これまで以上に人のサポートを得ながら仕事を進めていく『巻き込み力』と『推進力』が重要になっていくと感じました」