「私の転職ストーリー」では、doors世代の転職成功例を紹介。20~30代の女性たちは、一体どんな理由で転職を決意し、どのように転職活動を乗り切ったのでしょうか。今回登場するのは、育休復帰後に2度の転職を経験し、現在は社員研修や人材育成を行うFCEトレーニング・カンパニーで法務関連事務や研修講師などを務める古川由比子さん(36歳)。上編では、大学卒業後10年間働いた会社を辞めた理由や、転職後約5カ月で2度目の転職を決意した経緯を聞きました。(doors特選シリーズ/2022年10月25日の記事を再公開します)

(上)娘の大泣きで退職決意し転職するも5カ月で再び転職活動 ←今回はここ
(下)不採用だった会社に直接応募→内定 面接に効く逆質問

FCEトレーニング・カンパニーで、法務関連事務や研修講師などを務める古川由比子さん
FCEトレーニング・カンパニーで、法務関連事務や研修講師などを務める古川由比子さん

「出産前と同じように働こう」と意地になった

 大学卒業後に法律事務所に入社し、弁護士の秘書として10年間勤務していた古川由比子さん。第1子を出産し、育児休業を経て職場復帰しましたが、出産前と同じように働こうと頑張り過ぎ、仕事と子育ての両立に行き詰まってしまったといいます。

 「当時は『長く働くことに価値がある』と思い込んでいて、出産前とは自分の生活や環境がガラリと変わっているにもかかわらず、働き方を変えようとしませんでした。子どもの体調不良でたびたび早退したり休んだりすることに負い目を感じていましたし、時短勤務で働くことをあまり好ましく思っていない雰囲気を感じることもあったので、『子育て中でも以前と同じように働ける』と証明したくて意地になった結果、自分自身や家族に負担をかけていました

 古川さんが転職を決意したきっかけは、3歳の娘が発したひと言だったそう。