「私の転職ストーリー」では、doors世代の転職成功例を紹介。20~30代の女性たちは、一体どんな理由で転職を決意し、どのように転職活動を乗り切ったのでしょうか。今回登場するのは、社員研修や人材育成を行うFCEトレーニング・カンパニーで、法務関連事務や研修講師などを務める古川由比子さん(36歳)。1回目の転職後、約5カ月で2回目の転職にチャレンジすることになったストーリーを聞いた上編に続き、後編では、一度不採用になった企業に直接応募して内定を獲得した経緯や、転職活動成功の秘訣を聞きました。

(上) 娘の大泣きで退職決意し転職するも5カ月で再び転職活動
(下)不採用だった会社に直接応募→内定 面接に効く逆質問 ←今回はここ

法律事務所で弁護士の秘書として10年勤務した後に、仕事と育児を両立するため2回の転職活動を経験した古川由比子さん
法律事務所で弁護士の秘書として10年勤務した後に、仕事と育児を両立するため2回の転職活動を経験した古川由比子さん

1回目の転職活動で不採用だった会社に、今度は直接応募

 10年勤めた法律事務所で弁護士の秘書をしていた古川由比子さんは、仕事と子育てのバランスを取るために転職を決意。採用代行をするスタートアップ企業に新規事業の立ち上げアシスタントとして入社しますが、実際に働いてみると自分が仕事をする上で譲れない価値観と会社の方針が一致せず、入社5カ月で退職をして2回目の転職活動をスタートしました。

 転職エージェントを利用しながら、今度は企業に「直接応募」するという方法にも挑戦した古川さん。

 「実は大学時代に、気になる企業のホームページから直接問い合わせをして就職活動を行っていたことがあります。『御社で働きたいです』という熱意を伝えると、求人募集はしていなくても丁寧に返信をくれる企業があったので、『中途採用でも企業に直接問い合わせてみるのもいいかも』と思ったんです。

 また、採用代行をするスタートアップに在籍していたときに、人材紹介会社経由の採用は企業にとってもコストがかかる方法だと知ったので、企業に直接問い合わせれば、採用コストがかからない人材に目をとめてくれる可能性があるのではないかと思いました」

 こうして企業のホームページから直接問い合わせをすることにした古川さんですが、応募したのは、1回目の転職活動で不採用だった、教育研修事業や出版事業などを手掛けるFCE Holdings(現在、古川さんが勤めるFCEトレーニング・カンパニーの親会社)だったといいます。なぜ、一度不採用だった企業に再びチャレンジしようと思ったのでしょうか?