「私の転職ストーリー」では、さまざまな転職事例を紹介。今回登場するのは、高校卒業後に米国の大学へ留学し、現地での就業経験がある三枝綾子さん(仮名)。彼女は30歳で帰国後、日本の会社に就職。9年間の勤務を経て39歳で転職をしたときに、110万円の年収アップに成功しました。前編では米国での就業経験や帰国後の転職活動、下編では39歳で挑戦した転職活動と、年収アップ転職に成功した秘訣を聞きました。

(上)米国就職し帰国後50社不採用 孤独な転職活動の行方
(下)挫折から再起し39歳で年収110万円アップした転職法 ←今回はここ

年収アップをかなえる秘訣を公開します
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39歳で再起して転職活動をスタート

 英語力を生かしながら、貿易会社で事務および社長アシスタントをしていた三枝さん。業務量に対して給与が少ないと感じたため、38歳で転職をしようと思い立ちますが、転職エージェントに「紹介できる案件がない」と言われ、転職を断念。当時は連日の激務で心身共に疲れ、自分がこれまで積み上げてきた経験に価値や自信を見いだせる余裕がなかったため、「自分は(転職市場では)求められていないのだ」と思い、一度転職を諦めてしまったのだといいます。

 しかし、その1年後、三枝さんは再び転職を決意。

 「転職に再チャレンジしようと思ったのは、『39歳の今転職をしなければ、40歳以降もずっとこのまま』という不安と焦りがあったからです。当時勤務していた会社では昇給のチャンスもなかったので、年収アップをかなえるためには『転職するしかない』と思いました」

 再び転職活動を始めた三枝さんは、結果的に110万円の年収アップを実現して転職に成功します。一体、どのようにして転職活動を進めたのでしょうか?

年収アップ転職、成功の秘訣は?
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