「最終面接は対面で」の壁

 その後、東京などの求人に応募し始めたMさんですが、当時(2020年3月ごろ)は新型コロナウイルスが広がり始めた頃。10社応募したうち6社は面接に進み、オンライン面接での選考を受けていましたが、最終面接は「対面で」と言われることがほとんどで、コロナ禍中の転職活動に限界を感じることもあったそう。

 「当時は食品メーカーに勤務していたため、感染防止のために県外に移動することなく転職活動を進める必要がありました。そんなときに、最終面接もオンラインでOKと言ってくれた唯一の会社が、現在勤務しているSEEDだったんです。SEEDは海外にも拠点がある企業なので、コロナ禍前からオンラインツールを使って海外とやりとりをすることが多く、オンラインでの採用面接にも慣れていたようです」


 Mさんは、どのようにしてオンラインで内定を勝ち取ったのでしょうか? 下編では、オンライン面接のコツや、入社後に素早く周囲に溶け込む方法などをお届けします。

コロナ禍中に、愛媛から東京への転職を成功させたMさん
コロナ禍中に、愛媛から東京への転職を成功させたMさん
下編「入社後1年未満で主任昇格、年収、社内評価を上げる秘訣」では、次のストーリーを展開

■コロナ禍転職、成功のポイントは「発想の転換」
■オンライン面接で心掛けていたことは?
■転職時に年収を下げないコツ
■転職で地方から東京へ、不安はあった?
■入社後1年未満で主任昇格、上司が評価したポイントは?
■素早く周囲に溶け込む方法
■目標はブランド育成ができるマネージャー

取材・文/青野梢(日経xwoman doors) 写真/鈴木愛子